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四国八十八ヶ所 ・ 愛媛県(伊予・菩提の道場)

第55番札所 別宮山 金剛院 南光坊

南光坊なんこうぼうは、愛媛県今治市にある真言宗しんごんしゅう御室派の寺院で、四国八十八ヶ所しこくはちじゅうはっかしょ霊場れいじょうの第55番札所ふだしょです。 山号は別宮山、院号は金剛院。 御本尊ごほんぞんは大通智勝如来だいつうちしょうにょらいです。 今治の海岸に建つ南光坊。弘法大師こうぼうだいしゆかりの護摩と川村驥山の菹笠で知られる。
第55番 別宮山 金剛院 南光坊 境内
境内(Reggaeman / CC BY-SA 3.0)
第55番

南光坊

本尊大通智勝如来

なむ だいつうちしょう ぶつ

御詠歌このところ三島に夢のさめぬれば 別宮とても同じ垂迹

愛媛県・伊予菩提の道場真言宗御室派
はじめての方へ|この記事に出てくる言葉
本尊ほんぞん
そのお寺がいちばん大切におまつりする、中心の仏さま。
御真言ごしんごん
本尊に呼びかける、サンスクリットに由来する短い聖なる言葉。
御詠歌ごえいか
その札所をたたえ、巡る心をうたった和歌。
縁起えんぎ
そのお寺の始まりや、いわれを伝える言い伝え。
札所ふだしょ
お参りするお寺のこと。四国遍路では四国八十八ヶ所をめぐる。
大師堂だいしどう
弘法大師(お大師さま)をおまつりするお堂。本堂とあわせてお参りする。
奥の院おくのいん
札所の近くにある、もう一つの聖地。旧境内や、大師が修行したと伝わる岩や滝など。
結願けちがん
八十八ヶ所すべてを巡り終えること。「満願まんがん」ともいう。
四つの道場
四国の四県を、心の旅の四段階になぞらえた呼び名。阿波=発心ほっしん、土佐=修行しゅぎょう、伊予=菩提ぼだい、讃岐=涅槃ねはん。

 

  1. 基本情報
  2. 縁起と歴史
  3. 見どころ・伽藍
  4. 信仰と物語
  5. 参拝の手引き
  6. よくある質問
  7. あわせて読む
  8. 出典

八十八ヶ所のなかの位置

徳島県発心の道場1〜23
高知県修行の道場24〜39
愛媛県菩提の道場40〜65
香川県涅槃の道場66〜88
55

八十八ヶ所の道のりで、第55番は 愛媛県(伊予・菩提の道場)にあります。阿波23・土佐16・伊予26・讃岐23ヶ寺のうち、全体では55番目です。

第55番は愛媛県・菩提の道場。
札所番号・本尊・所在地

基本情報

札所番号四国八十八ヶ所霊場 第55番札所(愛媛県・伊予、菩提の道場)
寺名南光坊(なんこうぼう)
山号・院号別宮山 金剛院
宗派真言宗御室派
御本尊大通智勝如来(だいつうちしょうにょらい)
御真言なむ だいつうちしょう ぶつ
御詠歌このところ三島に夢のさめぬれば 別宮とても同じ垂迹
所在地〒794-0026 愛媛県今治市別宮町3丁目1番地
納経時間午前8時から午後5時まで(霊場会の定める全札所共通の時間。納経帳への朱印は500円、2024年4月1日改定)
前後の札所前の第54番延命寺から約4.2km。次の第56番泰山寺へ約3km。
霊場会の案内南光坊|(一社)四国八十八ヶ所霊場会
この寺の成り立ち

縁起と歴史

四国霊場れいじょうのうち「坊」がつく寺院はこの南光坊だけである。正式には光明寺金剛院南光坊という。今治市の中心街にあるが起源は古く、航海の神であり総鎮守・伊予一の宮の大山祇神社と深くかかわる歴史をもつ。推古天皇御代二年甲寅(594)、勅により大三島に造立された。その後、越智玉澄公が文武天皇の勅を奉じ、大宝三年(703)、風波で祭祀がおろそかになるのを憂えて当地に勧請し、「日本総鎮守三島の地御前」と称して奉祭した。弘法大師こうぼうだいしは四国巡錫のとき別館に参拝し、坊で御法楽をあげて四国霊場第五十五番札所ふだしょと定めた

のち、伊予全土におよんだ「天正の兵火」により社殿・伽藍がらんはことごとく焼失したが、南光坊だけが別宮の別当寺として再興された。慶長5年(1600)には藤堂高虎公の祈願所として薬師堂を再建し、江戸時代には藩主・久松公も祈祷所として信仰し、祭祀料を奉納している。さらに時代がくだり、明治初年の廃仏毀釈では、社殿に本地仏として奉安していた大通智勝如来と、脇侍の弥勒菩薩像・観音菩薩像を南光坊薬師堂に遷座し、別宮大山祇神社と明確に分離した。太平洋戦争最末期の昭和20年8月、空襲により大師堂だいしどうと金比羅堂を残して罹災した。現在の本堂は昭和56年秋、薬師堂は平成3年春、山門は同10年に再建されている。

おもな歴史
  • 明治初年の廃仏毀釈では、社殿に本地仏として奉安していた大通智勝如来と脇侍の弥勒菩薩像・観音菩薩像を南光坊薬師堂に遷座し、別宮大山祇神社と明確に分離した。
  • 昭和20年8月、空襲により大師堂だいしどうと金比羅堂を残して罹災した。
  • 本堂は昭和56年秋、薬師堂は平成3年春、山門は同10年に再建されている。
お参りの前に

見どころ・伽藍

この札所の見どころ
  • 大通智勝如来『法華経』の化城喩品第七に説かれる仏で、大山祇大明神の本地とされ、河野水軍に信仰された。
  • 見どころは大通智勝如来、川村驥山の菅笠、金比羅堂(讃岐の金比羅宮から勧請した金比羅大権現を祀る堂)。
  • 川村驥山の菹笠書家の川村驥山が遍路へんろの途中に贈った菹笠が残るという逸話。
  • 海岸の護摩弘法大師こうぼうだいしゆかりの護摩修法が今も伝わるとされる。
  • 今治の海岸寺瀬戸内海を望む静かな札所ふだしょ。
伽藍・主要堂宇
  • 川村驥山の菅笠:書道界で初めて芸術院賞を受けた書家の川村驥山が、昭和29年に娘を伴って遍路へんろの途中で南光坊の住職と出会い、奉納した菅笠。達筆に驚いた住職の望みに応えたという。
文化財・寺宝
  • OUV特記:平野部
伝わるもの

信仰と物語

御本尊と信仰
  • 本尊ほんぞんは大通智勝如来。この地で三島明神を信仰する迷いの夢から覚めてみれば、別宮であってもその本地は同じ仏の垂迹なのだと悟られる。
  • 真言しんごんは「なむ だいつうちしょう ぶつ」。
  • 宝号は南無大師遍照金剛/南無禅定法皇。
伝説・説話
  • 正式には光明寺金剛院南光坊という。
文学・和歌
  • 御詠歌ごえいか「このところ三島に夢のさめぬれば 別宮とても同じ垂迹」
  • 御詠歌は四国霊場れいじょう会の札所ふだしょ案内・納経のうきょう帳などで広く流通し、巡礼の道中で唱えられる。
ゆかりの人物
  • 開基は行基ぎょうき菩薩と伝わる。
  • 推古天皇御代二年甲寅(594)、勅により大三島に造立された。
  • その後、越智玉澄公が文武天皇の勅を奉じ、大宝三年(703)、風波で祭祀がおろそかになるのを憂えて当地に勧請し、「日本総鎮守三島の地御前」と称して奉祭した。
  • 弘法大師こうぼうだいしは四国巡錫のとき別館に参拝し、坊で御法楽をあげて四国霊場れいじょう第五十五番札所ふだしょと定めた。のち、伊予全土におよんだ「天正の兵火」により社殿・伽藍がらんはことごとく焼失したが、南光坊だけが別宮の別当寺として再興された。
  • 慶長5年(1600)には藤堂高虎公の祈願所として薬師堂を再建し、江戸時代には藩主・久松公も祈祷所として信仰し、祭祀料を奉納している。
訪ねる方へ

参拝の手引き

年中行事
  • 修正会:1月1日〜3日
  • 御本尊ごほんぞんお口開け:1月9日
  • 旧正御影供:旧暦3月21日
  • 金毘羅大権現大般若転読:旧暦6月10日
  • 霜月大師御影供:12月21日
参拝の実際
  • 駐車場:あり(無料)
  • 電話:0898-22-2916
  • 納経のうきょう時間・拝観料は季節・行事で変わる場合がある。参拝前に電話または公式で確認を推奨。
周辺・遍路道
  • 前の第54番延命寺から約4.2km。次の第56番泰山寺へ約3km。
  • 今治インターチェンジから国道196号線を進み、片山交差点を左折して今治市街方面へ直進。今治大丸の前を左折し、約500m先の左手にある。
アクセス
  • 〒794-0026 愛媛県今治市別宮町3丁目1番地
公式・関連リンク
  • 四国八十八ヶ所霊場会ページ
  • 霊場会
南光坊について

よくある質問

南光坊は四国八十八ヶ所の何番札所ですか?
南光坊(なんこうぼう)は、四国八十八ヶ所霊場の第55番札所です。愛媛県今治市にあり、伊予(菩提の道場)の札所に数えられます。正式には別宮山 金剛院 南光坊と称し、宗派は真言宗御室派です。
南光坊の御本尊は何ですか?
南光坊の御本尊は大通智勝如来(だいつうちしょうにょらい)です。御真言は「なむ だいつうちしょう ぶつ」とおとなえします。
南光坊の御詠歌を教えてください。
南光坊の御詠歌は「このところ三島に夢のさめぬれば 別宮とても同じ垂迹」です。この地で三島明神を信仰する迷いの夢から覚めてみれば、別宮であってもその本地は同じ仏の垂迹なのだと悟られる。
南光坊の住所と電話番号は?
所在地は〒794-0026 愛媛県今治市別宮町3丁目1番地。
南光坊の前後の札所はどこですか?
前の第54番延命寺から約4.2km。次の第56番泰山寺へ約3km。
南光坊の納経時間は何時から何時までですか?
四国八十八ヶ所霊場会の定めにより、四国八十八ヶ所の納経時間は全札所共通で午前8時から午後5時までです(2024年4月1日改定。納経帳への朱印は500円)。
平等寺オンラインの関連ページ

あわせて読む

  • はじめての四国遍路|意味・歴史・回り方・作法を一から
  • 四国八十八ヶ所 札所一覧|全札所の本尊・御詠歌・縁起・見どころ
  • 第22番札所 平等寺(阿南市)|このサイトを運営する札所
愛媛県・伊予(菩提の道場)の札所
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  • 第65番 三角寺
この記事の拠りどころ

出典

本文の確認に用いた公開資料と、札所別研究記録に記載された書誌情報です。公開本文のURLを確認できた資料はリンクし、書誌情報のみ確認できたものはその旨を明記しています。

第55番 別宮山 金剛院 南光坊|(一社)四国八十八ヶ所霊場会(公式霊場案内)
『四国八十八ヶ所霊場先達教典』((一社)四国八十八ヶ所霊場会編・2006年|書誌情報)
宮﨑建樹『四国遍路ひとり歩き同行二人 解説編』第8版(へんろみち保存協力会・2017年|国立国会図書館書誌)
上野進「四国遍路と札所寺院―香川県の札所寺院調査から―」(『四国遍路と世界の巡礼』5・2020年|愛媛大学リポジトリ)
四国遍路総合研究(霊場資料学)(科学研究費助成事業 KAKEN23K20107|研究課題・成果一覧)
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