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心 の 帰 省

お盆供養法会

ご自宅から、平等寺のお盆供養へ。

期間中は毎晩20時、持仏堂でお名前を読み上げ、供養の功徳を回向します。

7月盆7.10― 7.16
8月盆8.10― 8.16

2026年、7月盆と8月盆の各7日間

目次

7月盆と8月盆、どちらに申し込むか

ご家庭やご実家の地域で営む時期に合わせてお選びください。東京・横浜などでは7月盆、四国・関西をはじめ全国の多くの地域では8月盆が一般的です。迷われる場合は、菩提寺の暦か、ご家族が手を合わせやすい時期を目安にしてください。

東京・横浜など都市部の暦に合わせたお盆

7月お盆供養法会

7.10 ― 7.16(金 → 木)

関東・都市部の7月盆に合わせて、ご先祖さま・大切な方をご供養いたします。

  • 7月10日(金)20時 開白
  • 7月13日(月)迎え盆
  • 7月15日(水)盂蘭盆供養
  • 7月16日(木)送り盆・総回向

全国で広く営まれる、月遅れのお盆

8月お盆供養法会

8.10 ― 8.16(月 → 日)

四国・関西をはじめ、多くの地域の8月盆に合わせて、ご先祖さま・大切な方をご供養いたします。

  • 8月10日(月)20時 開白
  • 8月13日(木)迎え盆
  • 8月15日(土)盂蘭盆供養
  • 8月16日(日)送り盆・総回向

期間中は毎晩20時、持仏堂でお勤めします

7月盆・8月盆のそれぞれの期間中、平等寺では毎晩20時より、持仏堂の精霊棚の前で供養法会を営みます。お申し込みいただいたご先祖さま・大切な方のお名前を僧侶が読み上げ、その功徳を回向いたします。

お参りの仕方と、平等寺での供養の流れをご紹介いたします。20時にご一緒できる方はその時間に、難しい方はご都合のよい時間に、静かに手を合わせてお過ごしください。

  1. 19:50 頃

    随喜して、その時をお待ちください

    随喜とは

  2. 20:00

    持仏堂の精霊棚で、夜の供養法会を始めます

    お盆期間中は毎晩20時より、平等寺の持仏堂に設えた精霊棚の前で、ご先祖さま・大切な方への供養法会を営みます。

    • 7月盆・8月盆それぞれの期間中、毎晩同じ時刻にお勤めいたします。
    • お預かりしたお名前・ご戒名・願意を、僧侶がお読み上げいたします。

    毎晩20:00からの供養法会で、期間を通して丁寧にお勤めいたします。

  3. 読経・回向

    供養の功徳を、亡き方へ回向いたします

    読経と回向を通して、供物をお調えし、亡き方をお迎えし、感謝をお伝えする。お盆の心を、形にしてお届けいたします。

    • 卒塔婆やお位牌をお申し込みの場合は、精霊棚に奉安してご供養いたします。
    • 遠方・海外・ご自宅からでも、同じ時間に手を合わせていただけます。

お申し込み後の供養とお届け

  • 夜8時の供養に、お参りいただけます

    ご自宅のPC・スマートフォンから、平等寺の持仏堂に設えた精霊棚の前で営まれるお盆供養に、お参りいただけます。ご帰省が難しい方も、外出にご不安のある方も、いまいる場所から手を合わせていただけます。

  • お名前を、僧侶がお読み上げいたします

    お預かりしたお名前・ご戒名・願意を、僧侶が法会のなかでお読み上げし、供養の功徳を、ご先祖さま・大切な方へお振り向けいたします。

  • ご家族と、ともに手を合わせます

    離れて暮らすご家族とも、同じ配信・同じ法会のなかで、心を合わせて手を合わせていただけます。集まることが難しい年でも、同じ祈りの時間を分かち合えます。

  • 迎え盆から送り盆まで、通して

    お盆期間中、毎晩20時に、持仏堂の精霊棚で、迎え盆から送り盆までを通してご供養いたします。

  • ご事情に合わせて、無理なく

    お仕事、距離、ご病気、介護、子育て、海外在住。お参りが難しいご事情があっても、いまできるかたちで、お供養を続けていただけます。

  • 宗派は問いません

    故人を想い、ご先祖さまへ感謝し、手を合わせたい。そのお気持ちを大切にいたします。菩提寺がある方は、まず菩提寺でのお勤めを大切にされたうえで、ご帰省や墓参が難しい年の補いとしてご活用ください。

お盆のしるしに込められた心

迎え火

迎え火・送り火

迎え火は、ご先祖さま・大切な方をお迎えするための灯りです。「どうぞ迷わず、お帰りください」。その願いを、火のあかりに託します。

送り火は、再び仏さまの世界へお戻りいただくための灯りです。「今年もお帰りくださり、ありがとうございました」。その感謝とともに、お見送りいたします。

精霊馬と精霊牛

精霊馬・精霊牛

きゅうりの馬には、早く帰ってきてほしいという願い。なすの牛には、ゆっくりお帰りくださいという名残惜しさ。素朴な供物のなかに、再会を待つ心と、別れを惜しむ心が、そっと込められています。

盆提灯

盆提灯

盆提灯は、ご先祖さま・大切な方をお迎えするための目印です。とくに新盆・初盆では、白提灯を灯すことがあります。はじめてのお盆を迎えられる亡き方が、迷わず帰ってこられるようにという、ご家族の祈りのかたちです。

お供え物

7月盆または8月盆をお選びください

7月盆・8月盆、どちらにお申し込みいただいても、ご先祖さまを想うお気持ちに違いはありません。ご実家の地域、菩提寺の暦、ご家族が手を合わせやすい時期に合わせて、お選びください。

帰省や墓参が難しい年のお盆に

お盆には、亡き方やご先祖さまをお迎えし、供物を調え、感謝を伝え、供養の功徳を回向してお見送りします。帰省や墓参がかなわない年も、ご自宅で手を合わせることはできます。

平等寺オンラインのお盆供養法会では、お預かりしたお名前・ご戒名・願意を、持仏堂の精霊棚の前で読み上げます。ご自宅、旅先、海外からも、同じ法会にお参りいただけます。

菩提寺がある方は、まず菩提寺のお勤めとご家庭の習慣を大切になさってください。そのうえで、帰省や墓参が難しい年の供養としてお申し込みいただけます。

お盆供養法会 Q&A

7月盆・8月盆の選び方、オンライン参列、新盆・初盆、宗派、卒塔婆や授与品について。

お盆は、お経の物語・中国の祖霊祭り・日本の暮らしが、重なって育った行事です

お盆は、いくつもの流れが重なって育ってきた行事です。お釈迦さまのお弟子・目連(もくれん)が亡き母を救おうとした『盂蘭盆経』の物語、中国で古くから七月十五日に営まれてきた祖霊祭り(中元)、そして日本で受け継がれてきた、亡き方をお迎えし、もてなし、お見送りする習わし。これらが長い年月のなかで重なり、いま私たちが「お盆」と呼ぶ行事になりました。

ここからは、その源を一つずつ、原典のことばに添いながら辿ります。

年年七月十五日,常以孝順慈憶所生父母,乃至七世父母,為作盂蘭盆施佛及僧。
年年、七月十五日、常に孝順慈憶をもって、所生の父母乃至七世の父母のために盂蘭盆を作り、仏および僧に施すべし。『仏説盂蘭盆経』

中心にあるのは、お釈迦さまが目連にお説きになった一段です。雨期の修行を終えた七月十五日に、お坊さんたち(僧伽)へ供物を捧げ、その功徳を亡き方へ振り向けるよう、説かれました。短い経のなかに、お盆の根がはっきりと記されています。

この作法はやがて中国で年中行事として広がり、日本にも伝わって、各地で大切にされてきた祖霊を迎える習俗と、自然に結び合っていきました。下では、経のことば、その語に長く添えられてきた解釈、そして中国と日本に残る最古の記録までを、原典に即して順に読みます。

『仏説盂蘭盆経』 目連、亡き母を救う物語

日本語訳
大目乾連、はじめて六通を得て、父母を救おうとし、乳哺の恩を報じようとした。すなわち道眼をもって世間を観るに、亡き母が餓鬼の世界に生まれ、飲食もなく、骨と皮ばかりに痩せ衰えているのを見た。目連は悲しみ、すぐに鉢に飯を盛って母のもとへ運んだ。母は鉢の飯を得て、左手で鉢を覆い、右手で飯を握ったが、口に入れる前に飯は炭に化し、ついに食べることができなかった。
原文

大目乾連始得六通,欲度父母,報乳哺之恩。即以道眼觀視世間,見其亡母生餓鬼中,不見飲食,皮骨連立。目連悲哀,即鉢盛飯,往餉其母。母得鉢飯,便以左手障鉢,右手摶飯。食未入口,化成火炭,遂不得食。

解説
物語の発端です。神通第一と称された目連でさえ、自力では亡き母を救えず、お釈迦さまのもとへ駆けつけます。お盆の中心に置かれてきた「亡き方への祈り」は、ここに発します。
出典
T16, no.685, 779a

お迎えして、お供えして、回向し、お見送りする。

お盆のひとつひとつのおこないは、亡き方へ「忘れておりません」とお伝えするための時間です。

帰れない年にも、できる供養があります。離れていても、届く祈りがあります。

今年の夏、あなたは誰に、心からの「おかえりなさい」を伝えますか。

期間中、毎日

迎え盆から送り盆まで、続けてお勤めします

一度のお勤めで終わりにせず、お盆の期間を通して毎晩お勤めすることで、お迎えし、お供えし、回向し、お見送りする一連の流れを大切にしています。

  • 7月盆は7月10日から16日、8月盆は8月10日から16日までです。
  • 回向の証や授与品は、供養を終えたあと、順次お届けいたします。

お供え

お盆のお供えには、季節の果物、そうめん、精進料理、故人の好きだったものなどをお供えします。立派な品を揃えること以上に大切なのは、心を込めて差し出すこと。その姿勢そのものに、お供えの意味があります。

「これが好きだったね」「今年もお供えしますね」。そうして故人を思い出し、語りかける時間そのものが、供養になります。食を通して故人を想うこと、それもまた、お盆の大切なおもてなしです。

『仏説盂蘭盆経』 釈尊が示した供養の作法

日本語訳
仏、目連に告げたまわく。十方の衆僧の、七月十五日の僧自恣の時に、まさに七世の父母および現在の父母の厄難の中にある者のために、飯・百味の五果・汲灌の盆器・香油・錠燭・床敷・臥具を具え、世の甘美を尽くして盆の中に著け、十方の大徳の衆僧を供養すべし。
原文

佛告目連:「十方眾僧於七月十五日僧自恣時,當為七世父母及現在父母厄難中者,具飯、百味五果、汲灌盆器、香油錠爥、床敷臥具,盡世甘美以著盆中,供養十方大德眾僧。」

解説
釈尊が説かれた、亡き方を救うための具体的な作法です。安居(雨期の修行)を終えた七月十五日に、僧伽へ供物を捧げ、その功徳を亡き父母・先祖へ振り向けるよう、説かれます。お盆の核となる「供養と回向」は、この一段に集約されています。
出典
T16, no.685, 779b

『仏説盂蘭盆経』 年に一度、続けるべし

日本語訳
年年、七月十五日、常に孝順慈憶をもって、所生の父母、乃至七世の父母のために盂蘭盆を作り、仏および僧に施し、もって父母長養慈愛の恩を報ずべし。
原文

年年七月十五日,常以孝順慈憶所生父母,乃至七世父母,為作盂蘭盆施佛及僧,以報父母長養、慈愛之恩。

解説
一度きりではなく、毎年七月十五日に必ず行うこと。お盆が年に一度の年中行事として日本に根づいた根拠が、この一節に明記されています。
出典
T16, no.685, 779c

『盂蘭盆経疏』宗密 「盂蘭」と「盆」の伝統的解釈

日本語訳
盂蘭は西域(インド)の語、ここに「倒懸(逆さ吊り)」と訳す。盆は東夏(中国)の音、すなわち救う器である。順俗に随って訳せば、まさに「救倒懸盆(逆さ吊りを救う器)」と言うべし。
原文

盂蘭,是西域之語,此云倒懸。盆乃東夏之音,仍為救器。若隨方俗,應曰救倒懸盆。

解説
唐の宗密(七八〇‐八四一)による『盂蘭盆経』注釈の核心。「盂蘭」を「倒懸」(餓鬼が受けるという逆さ吊りの苦しみ)と解し、「盆」はそれを救う供物の器とする読みが、長く伝統的な定説となってきました。「盆」が漢語の器を指すこと自体は、宗密自身がこの一節で明記しています。
出典
T39, no.1792, 506c

辛嶋静志「盂蘭盆の本当の意味」 近年の文献学的再検討

日本語訳
「盂蘭(yulan)」は、サンスクリット odana(米飯)の中期インド語の口語形 olana の音写と考えられ、「盆(pen)」は「器」を意味する漢語である。
原文

「盂蘭」即梵語 odana(米飯)之中期印度語口語形 olana 之音譯;「盆」為漢語盛食之器。

解説
創価大学国際仏教学高等研究所の辛嶋静志(二〇一三)は、宗密以来定説とされてきた「盂蘭=倒懸(ullambana)」説を文献学的に再検討しました。「ullambana」という語が実際の梵語文献にまったく見当たらないこと、『盂蘭盆経』本文の用例(「盆の中に著け」「盂蘭盆を作り」)からは「盆」が供物を盛る器を指していることが明らかであることから、「盂蘭盆」は「米飯を盛った供物の盆」と理解するほうが自然である、と論じます。江戸時代の『和漢三才図会』にもすでに「盆は食べ物を貯る器」との理解が見え、日本ではむしろこの素直な読みが古くから生きていました。
出典
Karashima Seishi, ARIRIAB 16 (2013)

『仏祖統紀』志磐 中国における盂蘭盆会の最古記録

日本語訳
(梁の)大同四年、武帝、同泰寺に幸し、盂蘭盆斎を設く。
原文

(大同)四年。帝幸同泰寺設盂蘭盆齋。

解説
南宋の志磐撰『仏祖統紀』に伝わる、中国における盂蘭盆会の最古の記録です。梁の武帝が大同四年(五三八年)、首都・建康の同泰寺で初めて盂蘭盆斎を設けました。皇帝による国家的行事として始まったことが、その後の急速な広がりにつながります。
出典
T49, no.2035, 351a

『日本書紀』 日本における盂蘭盆会のはじまり

日本語訳
(推古天皇十四年、六〇六年) 是の年より始めて、寺ごとに四月八日と七月十五日に斎を設く。 (斉明天皇三年、六五七年) 七月辛丑、須弥山の像を飛鳥寺の西に作り、また盂蘭瓫会を設けた。
原文

(推古十四年) 是年自始、毎寺、四月八日・七月十五日設齋。

(斉明三年七月辛丑) 作須彌山像於飛鳥寺西。且設盂蘭瓫會。

解説
推古朝の段階で、すでに七月十五日の斎(=盂蘭盆会の原形)が寺ごとに行われ始めています。「盂蘭盆会」「盂蘭瓫会」という語が確認できるのは斉明朝。仏教伝来からまもない時期に、年中行事として日本に定着しはじめたことがうかがえます。
出典
『日本書紀』巻22 推古14年条 / 巻26 斉明3年7月条

お盆は、お釈迦さまの教えが中国・日本へと伝わるなかで、中国古来の七月十五日(中元)の祖霊観や、日本に古くからある祖霊信仰と少しずつ重なって育ってきた行事です。民俗学者の柳田國男が『先祖の話』で記したように、日本のお盆は、亡き方を客人として家にお迎えし、丁寧にもてなし、お見送りする一連の営みとして根づいてきました。

平等寺のお盆供養法会も、その流れを受け継ぎます。経の説く「七月十五日の供養と回向(亡き方へ功徳を振り向けること)」を、持仏堂の精霊棚で営み、ご先祖さま・大切な方への祈りを、いまの時代のかたちでお預かりします。