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四国八十八ヶ所 ・ 愛媛県(伊予・菩提の道場)

第57番札所 府頭山 無量寿院 栄福寺

栄福寺えいふくじは、愛媛県今治市にある高野山真言宗しんごんしゅうの寺院で、四国八十八ヶ所しこくはちじゅうはっかしょ霊場れいじょうの第57番札所ふだしょです。 山号は府頭山、院号は無量寿院。 御本尊ごほんぞんは阿弥陀如来あみだにょらいです。 府頭山の山頂に堂宇を建て、この阿弥陀如来の尊像を本尊として安置したのが創建といわれ、勅願ちょくがん寺とされた。
第57番 府頭山 無量寿院 栄福寺 境内
境内(Reggaeman / CC BY-SA 3.0)
第57番

栄福寺

本尊阿弥陀如来

おん あみりた ていぜい からうん

御詠歌この世には弓矢を守る八幡なり 来世は人を救う弥陀仏

愛媛県・伊予菩提の道場高野山真言宗
はじめての方へ|この記事に出てくる言葉
本尊ほんぞん
そのお寺がいちばん大切におまつりする、中心の仏さま。
御真言ごしんごん
本尊に呼びかける、サンスクリットに由来する短い聖なる言葉。
御詠歌ごえいか
その札所をたたえ、巡る心をうたった和歌。
縁起えんぎ
そのお寺の始まりや、いわれを伝える言い伝え。
札所ふだしょ
お参りするお寺のこと。四国遍路では四国八十八ヶ所をめぐる。
大師堂だいしどう
弘法大師(お大師さま)をおまつりするお堂。本堂とあわせてお参りする。
奥の院おくのいん
札所の近くにある、もう一つの聖地。旧境内や、大師が修行したと伝わる岩や滝など。
結願けちがん
八十八ヶ所すべてを巡り終えること。「満願まんがん」ともいう。
四つの道場
四国の四県を、心の旅の四段階になぞらえた呼び名。阿波=発心ほっしん、土佐=修行しゅぎょう、伊予=菩提ぼだい、讃岐=涅槃ねはん。

 

  1. 基本情報
  2. 縁起と歴史
  3. 見どころ・伽藍
  4. 信仰と物語
  5. 参拝の手引き
  6. よくある質問
  7. あわせて読む
  8. 出典

八十八ヶ所のなかの位置

徳島県発心の道場1〜23
高知県修行の道場24〜39
愛媛県菩提の道場40〜65
香川県涅槃の道場66〜88
57

八十八ヶ所の道のりで、第57番は 愛媛県(伊予・菩提の道場)にあります。阿波23・土佐16・伊予26・讃岐23ヶ寺のうち、全体では57番目です。

第57番は愛媛県・菩提の道場。
阿弥陀如来(山越阿弥陀図)
「山越阿弥陀図」京都国立博物館蔵 出典: Wikimedia Commons(パブリックドメイン)
札所番号・本尊・所在地

基本情報

札所番号四国八十八ヶ所霊場 第57番札所(愛媛県・伊予、菩提の道場)
寺名栄福寺(えいふくじ)
山号・院号府頭山 無量寿院
宗派高野山真言宗
御本尊阿弥陀如来(あみだにょらい)
御真言おん あみりた ていぜい からうん
御詠歌この世には弓矢を守る八幡なり 来世は人を救う弥陀仏
所在地〒794-0114 愛媛県今治市玉川町八幡甲200
納経時間午前8時から午後5時まで(霊場会の定める全札所共通の時間。納経帳への朱印は500円、2024年4月1日改定)
前後の札所前の第56番泰山寺から約3.2km。次の第58番仙遊寺へ約5.3km。
公式サイトhttp://www.eifukuji.jp/
霊場会の案内栄福寺|(一社)四国八十八ヶ所霊場会
この寺の成り立ち

縁起と歴史

瀬戸内海に面したこの近海では、海難事故が絶えなかった。栄福寺は、弘法大師こうぼうだいしが海神供養を修したことから、海陸安全と福寿増長を祈る祈願寺として、古くから信仰されてきた。縁起えんぎによると、嵯峨天皇(在位809〜23)の勅願ちょくがんを受け、大師がこの地を巡教したのは弘仁年間であった。内海の風波や海難の事故がおさまるよう祈って、府頭山の山頂で護摩供を修した。その満願の日、風波はしずまり、海上には阿弥陀如来が影向した。府頭山の山頂に堂宇を建て、この阿弥陀如来の尊像を本尊ほんぞんとして安置したのが創建といわれ、勅願寺とされた。栄福寺には神仏混合の歴史もあり、その由来も平安時代に遡る。貞観元年(859)、大和の大安寺の行教上人は、宇佐八幡(大分)の霊告を受け、その分社を山城(京都)の男山八幡(石清水八幡)として創建するために近海を航行していた。その途中で暴風雨に遭い、この地に漂着した。府頭山の山容が山城の男山と似ており、しかも本尊の阿弥陀如来は八幡大菩薩の本地仏でもあったことから、境内に八幡明神を勧請して社殿を造営し、神仏合体の勝岡八幡宮を創建したと伝えられる。この八幡宮は「伊予の石清水八幡宮」とも呼ばれ、寺社名を並べて刻んだ「四国五十七番」の石塔の道標が立っている。明治新政府の神仏分離令により、寺は旧地から山の中腹にあたる現在地に移転し、神社と寺はそれぞれ独立した。現在の大師堂だいしどうは、山頂にあった堂舎を移築したものと伝わる。また、栄福寺が所蔵する江戸中期の手書きの納経のうきょう帳にも「別当 栄福寺」の墨書きがあり、同じく江戸時代の版木で押した納経帳にも「別当 栄福寺」の名がみられる。納経を明治維新からではなく、古来より行っていたことがわかる。

おもな歴史
  • 明治新政府の神仏分離令により、寺は旧地から山の中腹にあたる現在地に移転し、神社と寺はそれぞれ独立した。
  • 納経のうきょうは明治維新からではなく、古来より行っていたことがわかる。
お参りの前に

見どころ・伽藍

この札所の見どころ
  • 古い納経のうきょう帳・少年の箱車・お願い地蔵(参道入口。赤い帽子をかぶっている。)・大師堂だいしどうの十二支彫刻
  • 府頭山の山頂に堂宇を建て、この阿弥陀如来の尊像を本尊ほんぞんとして安置したのが創建といわれ、勅願ちょくがん寺とされた。
  • 府頭山の山容が山城の男山と似ており、しかも本尊の阿弥陀如来は八幡大菩薩の本地仏でもあった。
  • 古い納経帳寛政12年(1800)の江戸時代中期、九州から巡礼に来た人のもので、「八幡宮別当栄福寺」と記されている。約3ヵ月で四国霊場れいじょうを一巡している。
  • 少年の箱車足の不自由な15歳の少年が、犬に引かせて巡礼した箱車。昭和8年にこの寺で足が治り、松葉杖とともに奉納したもの。
伽藍・主要堂宇
  • 貞観元年(859)、大和の大安寺の行教上人は、宇佐八幡(大分)の霊告を受け、その分社を山城(京都)の男山八幡(石清水八幡)として創建するために近海を航行していた。その途中で暴風雨に遭い、この地に漂着した。
  • この八幡宮は「伊予の石清水八幡宮」とも呼ばれ、寺社名を並べて刻んだ「四国五十七番」の石塔の道標が立っている。
  • 現在の大師堂だいしどうは、山頂にあった堂舎を移築したものと伝わる。
伝わるもの

信仰と物語

御本尊と信仰
  • 本尊ほんぞんは阿弥陀如来。この世では弓矢を司り武運を守る八幡の神であり、来世では人々を救ってくださる阿弥陀仏である。神と仏は一体として人を護り導きます。
  • 真言しんごんは「おん あみりた ていぜい からうん」。
  • 宝号は南無大師遍照金剛。
文学・和歌
  • 御詠歌ごえいか「この世には弓矢を守る八幡なり 来世は人を救う弥陀仏」
  • 御詠歌は四国霊場れいじょう会の札所ふだしょ案内・納経のうきょう帳などで広く流通し、巡礼の道中で唱えられる。
ゆかりの人物
  • 開基は弘法大師こうぼうだいしと伝わる。
  • 栄福寺は、弘法大師が海神供養を修したことから、海陸安全と福寿増長の祈願寺として、古くから信仰されている。
  • 縁起えんぎによると、嵯峨天皇(在位809〜23)の勅願ちょくがんにより、大師がこの地を巡教したのは弘仁年間であった。
訪ねる方へ

参拝の手引き

参拝の実際
  • 駐車場:あり
  • 電話:0898-55-2432
  • 納経のうきょう時間・拝観料は季節・行事で変わる場合がある。参拝前に電話または公式で確認を推奨。
周辺・遍路道
  • 前の第56番泰山寺から約3.2km。次の第58番仙遊寺へ約5.3km。
  • 今治インターチェンジから国道196号線・317号線を玉川町方面へ向かい、県道155号線を左折。蒼社川を越えて右折し、約1km先を左折して直進すると、左手にみえます。
アクセス
  • 〒794-0114 愛媛県今治市玉川町八幡甲200
公式・関連リンク
  • 府頭山 無量寿院 栄福寺 公式サイト
  • 四国八十八ヶ所霊場会ページ
  • 霊場会
栄福寺について

よくある質問

栄福寺は四国八十八ヶ所の何番札所ですか?
栄福寺(えいふくじ)は、四国八十八ヶ所霊場の第57番札所です。愛媛県今治市にあり、伊予(菩提の道場)の札所に数えられます。正式には府頭山 無量寿院 栄福寺と称し、宗派は高野山真言宗です。
栄福寺の御本尊は何ですか?
栄福寺の御本尊は阿弥陀如来(あみだにょらい)です。御真言は「おん あみりた ていぜい からうん」とおとなえします。
栄福寺の御詠歌を教えてください。
栄福寺の御詠歌は「この世には弓矢を守る八幡なり 来世は人を救う弥陀仏」です。この世では弓矢を司り武運を守る八幡の神であり、来世では人々を救ってくださる阿弥陀仏である。神と仏は一体として人を護り導きます。
栄福寺の住所と電話番号は?
所在地は〒794-0114 愛媛県今治市玉川町八幡甲200。
栄福寺の前後の札所はどこですか?
前の第56番泰山寺から約3.2km。次の第58番仙遊寺へ約5.3km。
栄福寺の納経時間は何時から何時までですか?
四国八十八ヶ所霊場会の定めにより、四国八十八ヶ所の納経時間は全札所共通で午前8時から午後5時までです(2024年4月1日改定。納経帳への朱印は500円)。
平等寺オンラインの関連ページ

あわせて読む

  • はじめての四国遍路|意味・歴史・回り方・作法を一から
  • 四国八十八ヶ所 札所一覧|全札所の本尊・御詠歌・縁起・見どころ
  • 第22番札所 平等寺(阿南市)|このサイトを運営する札所
愛媛県・伊予(菩提の道場)の札所
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  • 第64番 前神寺
  • 第65番 三角寺
この記事の拠りどころ

出典

本文の確認に用いた公開資料と、札所別研究記録に記載された書誌情報です。公開本文のURLを確認できた資料はリンクし、書誌情報のみ確認できたものはその旨を明記しています。

第57番 府頭山 無量寿院 栄福寺|(一社)四国八十八ヶ所霊場会(公式霊場案内)
eifukujiの公開ページ(eifukuji.jp)
『四国八十八ヶ所霊場先達教典』((一社)四国八十八ヶ所霊場会編・2006年|書誌情報)
宮﨑建樹『四国遍路ひとり歩き同行二人 解説編』第8版(へんろみち保存協力会・2017年|国立国会図書館書誌)
上野進「四国遍路と札所寺院―香川県の札所寺院調査から―」(『四国遍路と世界の巡礼』5・2020年|愛媛大学リポジトリ)
四国遍路総合研究(霊場資料学)(科学研究費助成事業 KAKEN23K20107|研究課題・成果一覧)
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