第56番 金輪山 勅王院 泰山寺

泰山寺
本尊地蔵菩薩
おん かかかび さんまえい そわか
御詠歌みな人の詣りてやがて泰山寺 来世の引導たのみおきつつ
はじめての方へ|この記事に出てくる言葉
- 本尊
- そのお寺がいちばん大切におまつりする、中心の仏さま。
- 御真言
- 本尊に呼びかける、サンスクリットに由来する短い聖なる言葉。
- 御詠歌
- その札所をたたえ、巡る心をうたった和歌。
- 縁起
- そのお寺の始まりや、いわれを伝える言い伝え。
- 札所
- お参りするお寺のこと。四国遍路では四国八十八ヶ所をめぐる。
- 大師堂
- 弘法大師(お大師さま)をおまつりするお堂。本堂とあわせてお参りする。
- 奥の院
- 札所の近くにある、もう一つの聖地。旧境内や、大師が修行したと伝わる岩や滝など。
- 結願
- 八十八ヶ所すべてを巡り終えること。「満願」ともいう。
- 四つの道場
- 四国の四県を、心の旅の四段階になぞらえた呼び名。阿波=発心、土佐=修行、伊予=菩提、讃岐=涅槃。
八十八ヶ所のなかの位置
八十八ヶ所の道のりで、第56番は 愛媛県(伊予・菩提の道場)にあります。阿波23・土佐16・伊予26・讃岐23ヶ寺のうち、全体では56番目です。

縁起と歴史
泰山寺には、水難で人命を失う悪霊のたたりを鎮めたという伝説が根強く残っている。弘法大師がこの地を訪れたのは弘仁6年のころと伝わる。この地方を流れる蒼社川は、毎年梅雨の季節になると氾濫し、田地や家屋を流して人命を奪っていた。村人たちはこれを恐れ苦しみ、人取川と呼んで悪霊のしわざと信じていたという。事情を聴いた大師は、村人たちとともに堤防を築き、「土砂加持」の秘法を七座にわたって修した。満願の日には延命地蔵菩薩を空中に感得し、治水祈願の成就を告げたと伝わる。大師はこの修法の地に「不忘の松」を植え、感得した地蔵菩薩の尊像を彫って本尊とし、堂舎を建てて「泰山寺」と名づけた。この寺名は、『延命地蔵経』の十大願の第一「女人泰産」からとったと伝えられる。「泰山」にはまた、寺の裏山である金輪山を死霊が集まる泰山になぞらえ、亡者の安息を祈り、死霊を救済する意味もあるという。寺はその後、淳和天皇(在位823〜33)の勅願所となり、七堂伽藍を備え、塔頭に地蔵坊や不動坊など10坊を構えるほどの巨刹として栄えた。だが度重なる兵火により寺の規模は縮小し、金輪山の山頂にあった境内が、麓の現在地、つまり大師お手植えの「不忘の松」があった場所へ移ったと伝えられている。泰山寺の右約300mにある「塔の元」という場所は、鎌倉時代の学僧で『八宗綱要』を撰述した凝然(1240〜1321)が誕生した地とされている。
弘法大師との関わり
泰山寺には、水難で人命を失う悪霊のたたりを鎮めたという伝説が根強く残っている。
弘法大師がこの地を訪れたのは弘仁6年のころと伝わる。この地方を流れる蒼社川は、毎年梅雨の季節になると氾濫し、田地や家屋を流して人命を奪っていた。村人たちはこれを恐れ苦しみ、人取川と呼んで悪霊のしわざと信じていたという。事情を聴いた大師は、村人たちとともに堤防を築き、「土砂加持」の秘法を七座にわたって修した。満願の日には延命地蔵菩薩を空中に感得し、治水祈願の成就を告げたと伝わる。
- 詳細な年表は寺伝・公式資料を参照(自動抽出では未整理)。
- 詳細な年表は寺伝・公式資料を参照。
見どころ・伽藍
- 泰山寺には、水難で人命を失う悪霊のたたりを鎮めたという伝説が根強く残っている。
- 大師はこの修法の地に「不忘の松」を植え、感得した地蔵菩薩の尊像を彫って本尊とし、堂舎を建てて「泰山寺」と名づけたと伝わる。
- 土砂加持本堂前の土砂に加持を施し、災厄除けに参拝する風習。
- 不忘の松弘法大師が植えたと伝わる松。
- 地蔵車石塔の輪を回して六道の絆を断つとされる。
- 不忘の松:大師堂のそばにある。
- 地蔵車:本堂の斜め前にある。石塔に丸い輪があり、これを回すと六道輪廻の絆を断てるといわれる。六道とは、地獄や餓鬼など、衆生が背負う六つの迷いの世界をいう。
- 本尊:大師がこの修法の地に「不忘の松」を植え、感得した地蔵菩薩の尊像を彫って本尊とし、堂舎を建てて「泰山寺」と名づけたと伝わる。
- 七堂伽藍:寺はその後、淳和天皇(在位823〜33)の勅願所となり、七堂伽藍を備え、塔頭に地蔵坊や不動坊など10坊を構えるほどの巨刹として栄えた。
- 塔の元:泰山寺の右約300mにある場所で、鎌倉時代の学僧で『八宗綱要』を撰述した凝然(1240〜1321)が誕生した地とされている。
- 泰山寺周辺の霊跡・奥の院は寺伝に記される。詳細は公式を参照。
- OUV特記:平野部
信仰と物語
- 本尊は地蔵菩薩。誰もが詣でればやがて安楽の境地にいたる泰山寺。本尊の地蔵菩薩が来世へ導いてくださることを頼みにしながら、お参りするのです。
- 真言は「おん かかかび さんまえい そわか」。
- 宝号は南無遍照金剛/南無聖宝尊師/南無神変大菩薩。
- 泰山寺には、水難で人命を失う悪霊のたたりを鎮めたという伝説が根強く残っている。
- この地方を流れる蒼社川は、毎年梅雨の季節になると氾濫し、田地や家屋を流して人命を奪っていた。村人たちはこれを恐れ苦しみ、人取川と呼んで悪霊のしわざと信じていたという。
- 「泰山」にはまた、寺の裏山である金輪山を死霊が集まる泰山になぞらえ、亡者の安息を祈り、死霊を救済する意味もあるという。
- 泰山寺の右約300mにある「塔の元」という場所は、鎌倉時代の学僧で『八宗綱要』を撰述した凝然(1240〜1321)が誕生した地とされている。
- 御詠歌「みな人の詣りてやがて泰山寺 来世の引導たのみおきつつ」
- 御詠歌は四国霊場会の札所案内や納経帳などで広く流通し、巡礼の道中で唱えられる。
- 開基は弘法大師と伝わる。
- 弘法大師がこの地を訪れたのは弘仁6年のころと伝わる。
- 寺はその後、淳和天皇(在位823〜33)の勅願所となり、七堂伽藍を備え、塔頭に地蔵坊や不動坊など10坊を構えるほどの巨刹として栄えた。
参拝の手引き
- 年中行事は霊場会公式サイトを参照。
- 駐車場:あり
- 電話:0898−22-5959
- 納経時間・拝観料は季節・行事で変わる場合がある。参拝前に電話または公式で確認を推奨。
- 前の第55番南光坊から約3km。次の第57番栄福寺へ約3.2km。
- 今治インターチェンジから国道196号線を東予市方面へ直進。約500m先の交差点で右折後、直進すると右手に見えてきます。
- 〒794-0064 愛媛県今治市小泉1-9-18
出典
本文の確認に用いた公開資料と、札所別研究記録に記載された書誌情報です。公開本文のURLを確認できた資料はリンクし、書誌情報のみ確認できたものはその旨を明記しています。


