第14番 盛寿山 延命院 常楽寺

常楽寺
本尊弥勒菩薩
おん ばいたれいや そわか
御詠歌常楽の岸にはいつか到らまし 弘誓の船に乗りおくれずば
はじめての方へ|この記事に出てくる言葉
- 本尊
- そのお寺がいちばん大切におまつりする、中心の仏さま。
- 御真言
- 本尊に呼びかける、サンスクリットに由来する短い聖なる言葉。
- 御詠歌
- その札所をたたえ、巡る心をうたった和歌。
- 縁起
- そのお寺の始まりや、いわれを伝える言い伝え。
- 札所
- お参りするお寺のこと。四国遍路では四国八十八ヶ所をめぐる。
- 大師堂
- 弘法大師(お大師さま)をおまつりするお堂。本堂とあわせてお参りする。
- 奥の院
- 札所の近くにある、もう一つの聖地。旧境内や、大師が修行したと伝わる岩や滝など。
- 結願
- 八十八ヶ所すべてを巡り終えること。「満願」ともいう。
- 四つの道場
- 四国の四県を、心の旅の四段階になぞらえた呼び名。阿波=発心、土佐=修行、伊予=菩提、讃岐=涅槃。
八十八ヶ所のなかの位置
八十八ヶ所の道のりで、第14番は 徳島県(阿波・発心の道場)にあります。阿波23・土佐16・伊予26・讃岐23ヶ寺のうち、全体では14番目です。

縁起と歴史
四国霊場のなかで唯一、弥勒菩薩を本尊としている。弥勒菩薩は、56億7千万年の後まで衆生の救済を考え続け、その時に出現するといわれる未来仏である。京都・広隆寺の国宝として知られる半跏思惟の弥勒像は、片膝を立てて頬を右手でささえて考える姿で、そのやさしい表情から、お大師さまとともに光明を授けてくれるような仏といえよう。縁起では、弘法大師が42歳の厄年のころ、この地で真言の秘法を修行していたとき、多くの菩薩を従えて化身した弥勒さまが来迎されたという。大師はすぐに感得し、そばの霊木にその尊像を彫造して、堂宇を建立し本尊にした。この本尊について大師は、御遺告の一節に「吾れ閉眼の後、兜率天に往生し弥勒慈尊の御前に侍すべし。56億余の後、必ず慈尊と御共に下生し、吾が先跡を問うべし…」と触れており、常楽寺への篤い思いが偲ばれる。
後に、大師の甥・真然僧正が金堂を建て、高野山の再興で知られる祈親上人によって講堂や三重塔、仁王門などが建立され、七堂伽藍がそびえる大寺院となった。室町時代には阿波守護大名の祈願所にもなったが、「天正の兵火」により焼失し、灰燼に帰している。江戸時代初期に復興し、後期の文化15年(1818)には、低地の谷地から石段を約50段のぼった現在地の「流水岩の庭」近くへ移っている。奇形な岩盤の断層が重なる「流水岩の庭」は、自然の美しさにとけ込む趣がある。
八十八ヶ所で唯一、56億7千万年後に衆生を救うとされる弥勒菩薩(未来仏)を本尊とする札所です。未来仏を祀るだけに、「いま」だけでなく先の時間まで見通すような、落ち着いた祈りが似合います。境内に立つあららぎ(イチイ)の大木は大師ゆかりの霊木で、かつて大師がこの木の実を煎じ、長年の消渇(糖尿の古称)に苦しむ老人に飲ませたところ、病が癒えたと伝わっています。この霊験から「あららぎ大師」とも呼ばれ、今も病気平癒を願う参拝者があららぎの前で手を合わせる姿が見られます。境内全体が自然の大岩盤でできた「流水岩の庭園」は他に類を見ない独特の景観で、四国霊場で唯一の児童養護施設「常楽園」が、寺の慈悲を現代の福祉へとつないでいます。信仰と人を支える営みが静かに重なる、余韻の深い札所です。
- 「天正の兵火」により焼失し、灰燼に帰している。
見どころ・伽藍
- 常楽園昭和30年に戦災孤児のための社会福祉施設として設立され、昭和38年に社会福祉法人の認可を受けた。
- アララギ大師本堂の右側に立つ、幹回り8メートル、高さ10メートルの巨木。糖尿病平癒を祈願する。
- 大師があららぎの実を煎じ、長年の消渇に苦しむ老人に飲ませたところ、病が癒えた。
- 八十八ヶ所で唯一、弥勒菩薩(未来仏)を本尊とする札所。
- 境内のあららぎ(イチイ)の大木は大師ゆかりの霊木。
- 八十八ヶ所で唯一、弥勒菩薩(未来仏)を本尊とする札所。
- 境内のあららぎ(イチイ)の大木は大師ゆかりの霊木。
- 自然の大岩盤でできた「流水岩の庭園」は他に類を見ない景観。
- 四国霊場で唯一の児童養護施設「常楽園」が寺内にあり、寺の慈悲を現代の福祉へつなぐ。
- 八十八ヶ所で唯一、56億7千万年後に衆生を救うとされる弥勒菩薩(未来仏)を本尊とする札所です。
- 未来仏を祀るだけに、「いま」だけでなく先の時間まで見通すような、落ち着いた祈りが似合います。
- 境内に立つあららぎ(イチイ)の大木は大師ゆかりの霊木で、かつて大師がこの木の実を煎じ、長年の消渇(糖尿の古称)に苦しむ老人に飲ませたところ、病が癒えたと伝わっています。
- あららぎの実を煎じて消渇に苦しむ老人を癒したという「あららぎ大師」の伝説。
- 流水岩庭園は、自然石と水の流れが一体となった霊場的な景観。
- この霊験から「あららぎ大師」とも呼ばれ、今も病気平癒を願う参拝者があららぎの前で手を合わせる姿が見られます。
- 境内全体が自然の大岩盤でできた「流水岩の庭園」は他に類を見ない独特の景観で、四国霊場で唯一の児童養護施設「常楽園」が、寺の慈悲を現代の福祉へとつないでいます。
- 信仰と人を支える営みが静かに重なる、余韻の深い札所です。
- 国宝で、片膝を立てて頬を右手でささえて考える半跏思惟の弥勒像。やさしい表情をたたえ、お大師さまとともに光明を授けてくれるような仏といえよう。
信仰と物語
- 未来仏を祀るため、「いま」だけでなく先の時間まで見通すような祈りが似合う。
- 病気平癒を願う「あららぎ大師」の信仰。
- 詳細は霊場会公式・寺伝を参照。
- 大師があららぎの実を煎じ、長年の消渇に苦しむ老人に飲ませたところ、病が癒えた。
- 詳細は霊場会公式・寺伝を参照。
- 詳細は霊場会公式・寺伝を参照。
- 御詠歌は弘誓の船と常楽の岸を結び、弥勒の救いを願う。
- 詳細は霊場会公式・寺伝を参照。
- 詳細は霊場会公式・寺伝を参照。
- 弘法大師にまつわる「あららぎ大師」の霊験。
- 常楽園は寺の福祉事業。
- 詳細は霊場会公式・寺伝を参照。
参拝の手引き
- 年中行事は霊場会公式サイトを参照。
- 流水岩庭園は足元に注意。
- 常楽園は施設のため、立入制限に留意。
- 詳細は霊場会公式・寺伝を参照。
- 13番大日寺(一宮)から。15番阿波国分寺へ。
- 詳細は霊場会公式・寺伝を参照。
- 詳細は霊場会公式・寺伝を参照。
- 藍住インターチェンジから県道1号線を徳島市内へ行き、国道192号線と合流すると石井町方面へと走り、県道21号線、県道207号線と走っていると看板があります。
- 〒779-3128 徳島県徳島市国府町延命606
- 088-642-0471
- 普通 約10台・無料
出典
本文の確認に用いた公開資料と、札所別研究記録に記載された書誌情報です。公開本文のURLを確認できた資料はリンクし、書誌情報のみ確認できたものはその旨を明記しています。


