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  5. 矢印第77番 道隆寺
四国八十八ヶ所 ・ 香川県(讃岐・涅槃の道場)

第77番 桑多山 明王院 道隆寺

創建のころ、この付近一帯は広大な桑園で、絹の生産地だったようです 御本尊ごほんぞんは薬師如来です。 香川県・讃岐の第77番札所ふだしょです。
第77番 桑多山 明王院 道隆寺 境内
境内(Reggaeman / CC BY-SA 3.0)
第77番

道隆寺

本尊薬師如来

おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

御詠歌願ひをば仏道隆に入りはてて 菩提の月を見まくほしさに

香川県・讃岐涅槃の道場真言宗醍醐派
はじめての方へ|この記事に出てくる言葉
本尊ほんぞん
そのお寺がいちばん大切におまつりする、中心の仏さま。
御真言ごしんごん
本尊に呼びかける、サンスクリットに由来する短い聖なる言葉。
御詠歌ごえいか
その札所をたたえ、巡る心をうたった和歌。
縁起えんぎ
そのお寺の始まりや、いわれを伝える言い伝え。
札所ふだしょ
お参りするお寺のこと。四国遍路では四国八十八ヶ所をめぐる。
大師堂だいしどう
弘法大師(お大師さま)をおまつりするお堂。本堂とあわせてお参りする。
奥の院おくのいん
札所の近くにある、もう一つの聖地。旧境内や、大師が修行したと伝わる岩や滝など。
結願けちがん
八十八ヶ所すべてを巡り終えること。「満願まんがん」ともいう。
四つの道場
四国の四県を、心の旅の四段階になぞらえた呼び名。阿波=発心ほっしん、土佐=修行しゅぎょう、伊予=菩提ぼだい、讃岐=涅槃ねはん。

 

  1. 縁起と歴史
  2. 見どころ・伽藍
  3. 信仰と物語
  4. 参拝の手引き
  5. 出典

八十八ヶ所のなかの位置

徳島県発心の道場1〜23
高知県修行の道場24〜39
愛媛県菩提の道場40〜65
香川県涅槃の道場66〜88
77

八十八ヶ所の道のりで、第77番は 香川県(讃岐・涅槃の道場)にあります。阿波23・土佐16・伊予26・讃岐23ヶ寺のうち、全体では77番目です。

第77番は香川県・涅槃の道場。
薬師如来(薬師十二神将像)
「薬師十二神将像」高野山櫻池院蔵 出典: Wikimedia Commons(パブリックドメイン)
所在地〒764-0022 香川県仲多度郡多度津町北鴨1丁目3番30号
前後の札所前の第76番金倉寺から約4.6km。次の第78番郷照寺へ約7.9km。
この寺の成り立ち

縁起と歴史

仁王門におうもんをくぐると、ブロンズの観音像がずらりと並んで迎えてくれます。創建のころ、この付近一帯は広大な桑園で、絹の生産地だったようです。縁起えんぎによると、和銅5年、この地方の領主・和気道隆公が桑の大木を切り、小さな薬師如来像を彫って草堂を建てたのが、寺の初めといわれます。道隆公は、周囲5メートル近い桑の大木が夜ごと妖しい光を放つのを見ました。光を怪しんで矢を射ると、女の悲鳴があがり、乳母が倒れて死んでいました。嘆き悲しんだ道隆公は、その桑の木で仏像を彫り、草堂に安置して供養しました。大同2年(807)、道隆公の子・朝祐公は、唐から帰朝した弘法大師こうぼうだいしに懇願し、弘法大師みずから90センチほどの薬師如来像を彫り、その胎内に父・道隆公の像を納めて本尊ほんぞんとしました。朝祐公は大師から授戒を受けて第2世住職となり、先祖伝来の財産を寺の造営にあてて七堂伽藍がらんを建立、寺名は創建した父の名から「道隆寺」と号しました。第3世は弘法大師の実弟にあたる真雅僧正(法光大師)が嗣ぎ、二十三坊を建立。第四世の円珍(智証大師)は五大明王と聖観世音菩薩像を彫って護摩堂を建立し、次の第5世聖宝(理源大師)の代には「宝祚祈願所」となりました。高僧が相次いで寺勢は栄えましたが、貞元年間(976〜78)の大地震による堂塔の倒壊、康平3年(1060)の兵火、また「天正の兵火」に遭うなど、興亡をくり返しながらも法灯を守り続けています。

おもな歴史
  • 「天正の兵火」に遭うなど、興亡をくり返しながらも法灯を守り続けています。
お参りの前に

見どころ・伽藍

この札所の見どころ
  • 潜徳院殿堂本堂の左裏手にある、江戸後期の典医・京極左馬造公の墓所で、眼病にご利益を願う信仰があると信仰されています。
  • 潜徳院殿堂・観音像・寺宝(鎌倉時代の絹本著色「星曼荼羅図」は国指定重要文化財)。
  • 大同2年(807)、道隆公の子・朝祐公は、唐から帰朝した弘法大師こうぼうだいしに懇願し、弘法大師みずから90センチほどの薬師如来像を彫って本尊ほんぞんとしました。
  • 潜徳院殿堂本堂の左裏手にあります。江戸後期の典医・京極左馬造公の墓所で、眼病にご利益を願う信仰があると信仰されています。
  • 観音像西国・秩父・坂東の百観音のほか、観音霊場れいじょうとして名高い各地の本尊、水子供養の観音像や交通安全の観音像など、255体が建立されています。
伽藍・主要堂宇
  • 仁王門におうもんをくぐると、ブロンズの観音像がずらりと並んで迎えてくれます。
  • 縁起えんぎによると、和銅5年、この地方の領主・和気道隆公が桑の大木を切り、小さな薬師如来像を彫って草堂を建てたのが、寺の初めといわれます。
  • 嘆き悲しんだ道隆公は、その桑の木で仏像を彫り、草堂に安置して供養しました。
  • 朝祐公は大師から授戒を受けて第2世住職となり、先祖伝来の財産を寺の造営にあてて七堂伽藍がらんを建立し、創建した父の名から寺を「道隆寺」と号しました。
奥の院・霊跡
  • 奥の院おくのいんや霊跡の詳細は、寺の公式情報または霊場れいじょう会サイトでご確認ください。
  • 道隆寺周辺の霊跡や奥の院は寺伝に記されています。詳細は公式をご参照ください。
文化財・寺宝
  • 文化財の指定状況は、文化庁データベースおよび寺の公式情報でご確認ください。
伝わるもの

信仰と物語

御本尊と信仰
  • 本尊ほんぞんは薬師如来です。御詠歌ごえいかは、もろもろの願いを道隆寺の仏道に入り込ませて成し遂げ、さとりをあらわす菩提ぼだいの月を仰ぎ見たいと願う心を詠みます。
  • 真言しんごんは「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」。
  • 宝号は南無遍照金剛/南無聖宝尊師/南無神変大菩薩。
伝説・説話
  • 縁起えんぎに含まれる伝承は、断定せず『〜と伝わる』という語り口で扱います。
  • 縁起に含まれる伝承は、断定せず『〜と伝わる』の語り口で扱います。
文学・和歌
  • 御詠歌ごえいか「願ひをば仏道隆に入りはてて 菩提ぼだいの月を見まくほしさに」
  • 御詠歌は四国霊場れいじょう会の札所ふだしょ案内や納経のうきょう帳などで広く知られ、巡礼の道中で唱えられます。
ゆかりの人物
  • 開基は和気道隆と伝わる。
  • 大同2年(807)、道隆公の子・朝祐公は、唐から帰朝した弘法大師こうぼうだいしに懇願し、弘法大師みずから90センチほどの薬師如来像を彫り、その胎内に父・道隆公の像を納めて本尊ほんぞんとしました。
  • 第3世は弘法大師の実弟にあたる真雅僧正(法光大師)が嗣ぎ、二十三坊を建立しました。第四世の円珍(智証大師)は五大明王と聖観世音菩薩像を彫って護摩堂を建立し、次の第5世聖宝(理源大師)の代には「宝祚祈願所」となりました。
訪ねる方へ

参拝の手引き

年中行事
  • 定例護摩供:1月・5月・9月の各28日、13:00〜
参拝の実際
  • 駐車場:あり(無料)
  • 電話:0877-32-3577
  • 納経のうきょう時間や拝観料は、季節や行事で変わる場合があります。参拝前に電話または公式でご確認ください。
周辺・遍路道
  • 前の第76番金倉寺から約4.6km。次の第78番郷照寺へ約7.9km。
  • 善通寺インターチェンジから多度津町市街地に入ります。県道21号線とのT字路を右折し、JR高架橋を越えて300mほど進めば道隆寺へ。仁王門におうもんは道路の反対側にあります。
アクセス
  • 〒764-0022 香川県仲多度郡多度津町北鴨1丁目3番30号
公式・関連リンク
  • 四国八十八ヶ所霊場会ページ
  • 霊場会
この記事の拠りどころ

出典

本文の確認に用いた公開資料と、札所別研究記録に記載された書誌情報です。公開本文のURLを確認できた資料はリンクし、書誌情報のみ確認できたものはその旨を明記しています。

第77番 桑多山 明王院 道隆寺|(一社)四国八十八ヶ所霊場会(公式霊場案内)
『四国八十八ヶ所霊場先達教典』((一社)四国八十八ヶ所霊場会編・2006年|書誌情報)
宮﨑建樹『四国遍路ひとり歩き同行二人 解説編』第8版(へんろみち保存協力会・2017年|国立国会図書館書誌)
上野進「四国遍路と札所寺院―香川県の札所寺院調査から―」(『四国遍路と世界の巡礼』5・2020年|愛媛大学リポジトリ)
四国遍路総合研究(霊場資料学)(科学研究費助成事業 KAKEN23K20107|研究課題・成果一覧)
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