第74番札所 医王山 多宝院 甲山寺

甲山寺
本尊薬師如来
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
御詠歌十二神味方に持てる戦には 己と心兜山かな
はじめての方へ|この記事に出てくる言葉
- 本尊
- そのお寺がいちばん大切におまつりする、中心の仏さま。
- 御真言
- 本尊に呼びかける、サンスクリットに由来する短い聖なる言葉。
- 御詠歌
- その札所をたたえ、巡る心をうたった和歌。
- 縁起
- そのお寺の始まりや、いわれを伝える言い伝え。
- 札所
- お参りするお寺のこと。四国遍路では四国八十八ヶ所をめぐる。
- 大師堂
- 弘法大師(お大師さま)をおまつりするお堂。本堂とあわせてお参りする。
- 奥の院
- 札所の近くにある、もう一つの聖地。旧境内や、大師が修行したと伝わる岩や滝など。
- 結願
- 八十八ヶ所すべてを巡り終えること。「満願」ともいう。
- 四つの道場
- 四国の四県を、心の旅の四段階になぞらえた呼び名。阿波=発心、土佐=修行、伊予=菩提、讃岐=涅槃。
八十八ヶ所のなかの位置
八十八ヶ所の道のりで、第74番は 香川県(讃岐・涅槃の道場)にあります。阿波23・土佐16・伊予26・讃岐23ヶ寺のうち、全体では74番目です。
基本情報
| 札所番号 | 四国八十八ヶ所霊場 第74番札所(香川県・讃岐、涅槃の道場) |
|---|---|
| 寺名 | 甲山寺(こうやまじ) |
| 山号・院号 | 医王山 多宝院 |
| 宗派 | 真言宗善通寺派 |
| 御本尊 | 薬師如来(やくしにょらい) |
| 御真言 | おん ころころ せんだり まとうぎ そわか |
| 御詠歌 | 十二神味方に持てる戦には 己と心兜山かな |
| 所在地 | 〒765-0071 香川県善通寺市弘田町1765-1 |
| 納経時間 | 午前8時から午後5時まで(霊場会の定める全札所共通の時間。納経帳への朱印は500円、2024年4月1日改定) |
| 前後の札所 | 前の第73番出釈迦寺から約3.1km。次の第75番善通寺へ約1.8km。 |
| 霊場会の案内 | 甲山寺|(一社)四国八十八ヶ所霊場会 |
縁起と歴史
甲山寺の周辺は弘法大師の故郷で、幼少のころによく遊んだといわれる場所です。平安初期、壮年期を迎えた弘法大師は、善通寺と曼荼羅寺の間に伽藍を建てる霊地を探していました。ある時、甲山を歩いていると、麓の岩窟から老人が現れて言いました。「私は昔からここに住み、人々に幸福と利益を与え、仏の教えを広めてきた聖者だ。ここに寺を建立すれば、私がいつまでも守護しよう」。弘法大師は大変喜び、毘沙門天像を刻んで岩窟に安置し、供養しました。その後、弘法大師は嵯峨天皇の勅命を受け、この地にある日本最大の溜池「満濃池」の修築工事を監督する別当に任命されました。朝廷が派遣した築池使でさえ達成できなかった難工事です。弘法大師は甲山の岩窟で工事の完成を祈願し、薬師如来像を刻んで修法しました。すると大師を慕って数万人の人々が集まり、力を合わせてわずか三ヶ月で完成させたのです。朝廷はこの功績を称え、金二万銭を与えました。弘法大師はその一部を寺の建立にあて、先に祈願をこめて刻んだ薬師如来を本尊として安置しました。山の形が毘沙門天の甲冑に似ていることから「甲山寺」と名づけられたといいます。薬師如来は、心身に災いする一切のものを除くといわれる仏様です。甲山寺を訪れる人々の力強い支えとなっています。
- 詳細な年表は寺伝・公式資料を参照(自動抽出では未整理)。
- 詳細な年表は寺伝・公式資料を参照。
見どころ・伽藍
- 本堂檜の一木造りの薬師如来像が祀られています。重厚な姿と、力強く引き締まった表情が印象的です。
- 毘沙門天の岩窟大師堂の左手にある、奥行12mほどの岩窟。大師が彫ったといわれる毘沙門天像が祀られています。
- 弘法大師は満濃池修築の功績を朝廷から称えられ、金二万銭を与えられました。その一部を寺の建立にあてたと伝わります。
- 本堂・毘沙門天の岩窟・子安地蔵(大師堂へ続く石段の隣に祀られたお地蔵様で、子宝にご利益を願う信仰があるといわれます。子宝を願ってお地蔵様の前掛けを持ち帰り、叶うと新しい前掛けを持ってくる習わしがあります。)
- 山の形が毘沙門天の甲冑に似ていることから「甲山寺」と名づけられたといいます。
- ある時、甲山を歩いていると、麓の岩窟から老人が現れて言いました。「私は昔からここに住み、人々に幸福と利益を与え、仏の教えを広めてきた聖者だ」。
信仰と物語
- 本尊は薬師如来です。薬師如来の十二神将を味方に従えての戦いであれば、おのずと心は兜をかぶったように堅固で揺るがない。甲山寺の名にふさわしいことだ。
- 真言は「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」。
- 宝号は南無大師遍照金剛。
- 御詠歌「十二神味方に持てる戦には 己と心兜山かな」
- 御詠歌は四国霊場会の札所案内・納経帳などで広く流通し、巡礼の道中で唱えられる。
- 開基は弘法大師と伝わる。
- 甲山寺の周辺は弘法大師の故郷で、幼少のころによく遊んだといわれる場所です。
- 平安初期、壮年期を迎えた弘法大師は、善通寺と曼荼羅寺の間に伽藍を建てる霊地を探していました。
- 弘法大師は大変喜び、毘沙門天像を刻んで岩窟に安置し、供養しました。
- その後、弘法大師は嵯峨天皇の勅命を受け、この地にある日本最大の溜池「満濃池」の修築工事を監督する別当に任命されました。
- 弘法大師は甲山の岩窟で修復工事の完成を祈願し、薬師如来像を刻んで修法しました。
参拝の手引き
- 毘沙門天の秘法修め:毘沙門天の秘法を修め、開運お守りをお授けします。
- 秋彼岸中日・彼岸会永代供養法要:日時:9月23日
- 駐車場:あり(有料)
- 電話:0877-63-0074
- 納経時間・拝観料は季節・行事で変わる場合がある。参拝前に電話または公式で確認を推奨。
- 前の第73番出釈迦寺から約3.1km。次の第75番善通寺へ約1.8km。
- 善通寺インターチェンジから、観音寺市内向きに国道11号線へ進みます。高速の高架をくぐると角ごとに看板が現れるので、それに従います。曼荼羅寺を過ぎて左折し、直進すると見えてきます。
- 〒765-0071 香川県善通寺市弘田町1765-1
よくある質問
- 甲山寺は四国八十八ヶ所の何番札所ですか?
- 甲山寺(こうやまじ)は、四国八十八ヶ所霊場の第74番札所です。香川県善通寺市にあり、讃岐(涅槃の道場)の札所に数えられます。正式には医王山 多宝院 甲山寺と称し、宗派は真言宗善通寺派です。
- 甲山寺の御本尊は何ですか?
- 甲山寺の御本尊は薬師如来(やくしにょらい)です。御真言は「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」とおとなえします。
- 甲山寺の御詠歌を教えてください。
- 甲山寺の御詠歌は「十二神味方に持てる戦には 己と心兜山かな」です。薬師如来の十二神将を味方に従えての戦いであれば、おのずと心は兜をかぶったように堅固で揺るがない。甲山寺の名にふさわしいことだ。
- 甲山寺の住所と電話番号は?
- 所在地は〒765-0071 香川県善通寺市弘田町1765-1。
- 甲山寺の前後の札所はどこですか?
- 前の第73番出釈迦寺から約3.1km。次の第75番善通寺へ約1.8km。
- 甲山寺の納経時間は何時から何時までですか?
- 四国八十八ヶ所霊場会の定めにより、四国八十八ヶ所の納経時間は全札所共通で午前8時から午後5時までです(2024年4月1日改定。納経帳への朱印は500円)。
出典
本文の確認に用いた公開資料と、札所別研究記録に記載された書誌情報です。公開本文のURLを確認できた資料はリンクし、書誌情報のみ確認できたものはその旨を明記しています。
