第82番 青峰山 千手院 根香寺

根香寺
本尊千手観世音菩薩
おん ばざらたらま きりく そわか
御詠歌宵の間の妙降る霜の消えぬれば 後こそ鐘の勤行の声
はじめての方へ|この記事に出てくる言葉
- 本尊
- そのお寺がいちばん大切におまつりする、中心の仏さま。
- 御真言
- 本尊に呼びかける、サンスクリットに由来する短い聖なる言葉。
- 御詠歌
- その札所をたたえ、巡る心をうたった和歌。
- 縁起
- そのお寺の始まりや、いわれを伝える言い伝え。
- 札所
- お参りするお寺のこと。四国遍路では四国八十八ヶ所をめぐる。
- 大師堂
- 弘法大師(お大師さま)をおまつりするお堂。本堂とあわせてお参りする。
- 奥の院
- 札所の近くにある、もう一つの聖地。旧境内や、大師が修行したと伝わる岩や滝など。
- 結願
- 八十八ヶ所すべてを巡り終えること。「満願」ともいう。
- 四つの道場
- 四国の四県を、心の旅の四段階になぞらえた呼び名。阿波=発心、土佐=修行、伊予=菩提、讃岐=涅槃。
八十八ヶ所のなかの位置
八十八ヶ所の道のりで、第82番は 香川県(讃岐・涅槃の道場)にあります。阿波23・土佐16・伊予26・讃岐23ヶ寺のうち、全体では82番目です。

縁起と歴史
五色台の主峰、青峰山に佇む、かつての巨刹です。五つの山に金剛界曼荼羅の五智如来を感じた弘法大師は、ここを密教修行の地と定め、青峰に「花蔵院」を建立されました。後に、大師の甥にあたる智証大師が訪れた際、山の鎮守である一之瀬明神に出会います。そして「この地にある毘沙門谷、蓮華谷、後夜谷に道場を作り、蓮華谷の木で観音像を作りなさい」というお告げをうけました。智証大師は蓮華谷の木で千手観音像を彫り、「千手院」を建てて安置します。この霊木の切り株が芳香を放ち続けたことから、「花蔵院」と「千手院」を総称して根香寺と名づけられたといわれます。根香寺は後白河天皇の帰依も厚く、隆盛を極めました。後に高松藩主らによって再興され、このとき天台宗へ改宗されました。寺には次のような伝説が伝わります。昔、青峰山には人を食べる恐ろしい怪獣、牛鬼が棲んでいました。村人は弓の名人 山田蔵人高清に頼み、退治してもらうことにしました。しかし高清が山へ入っても、なかなか牛鬼は現れません。そこで高清は根香寺の本尊に願をかけました。すると21日目の満願の暁に牛鬼が現れ、その口の中に矢を命中させます。逃げる牛鬼を追うと、2kmほど西の定ヶ渕で死んでいるのが見つかりました。高清は牛鬼の角を切り、寺に奉納します。その角は今も寺に保存されています。牛鬼の絵は、魔よけのお守りとして親しまれています。
- 詳細な年表は寺伝・公式資料を参照(自動抽出では未整理)。
- 詳細な年表は寺伝・公式資料を参照。
見どころ・伽藍
- 五大尊像納経所の左にあり、弘法大師の開基にゆかりの五大明王(不動明王、降三世夜王、軍茶利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王)です。
- 牛鬼の像山門近くの茂みのなかに、伝説の牛鬼が鬼気迫る面持ちで建っています。
- 弓の名人 山田蔵人高清は、牛鬼を退治するため根香寺の本尊に願をかけたと伝わります。
- 五大尊像納経所の左。弘法大師の開基にゆかりの五大明王で、不動明王、降三世夜王、軍茶利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王を祀ります。
- 牛鬼の像山門近くの茂みのなか。伝説に登場する牛鬼が、鬼気迫る面持ちで建っています。
- 五大尊像:納経所の左にあり、弘法大師の開基にゆかりの五大明王(不動明王、降三世夜王、軍茶利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王)です。
- 牛鬼の像:山門近くの茂みのなかに、伝説の牛鬼が鬼気迫る面持ちで建っています。
- 五大尊像・牛鬼の像・万体観音。万体観音は、本堂前の凹字型回廊に、全国の信者が奉納した約三万三千体の観音像が並ぶものです。
- 大師の甥にあたる智証大師が訪れた際、山の鎮守である一之瀬明神に出会い、「この地にある毘沙門谷、蓮華谷、後夜谷に道場を作り、蓮華谷の木で観音像を作りなさい」というお告げをうけたと伝わります。
- 五つの山に金剛界曼荼羅の五智如来を感じた弘法大師が、ここを密教修行の地として青峰に「花蔵院」を建立したと伝わる。
- 本堂前の凹字型回廊には、全国から奉納された約三万三千体の観音像が並び、万体観音として知られる。
- 五大尊像や牛鬼像など、根香寺独特の信仰像が境内の各所に安置されている。
- 高松市西部の青峰に建ち、瀬戸内海を望む展望とともに参拝する札所である。
- 奥の院は山上にあり、本坊から参詣する遍路道が残る。
- OUV特記:山岳部(五色台)
信仰と物語
- 本尊は千手観世音菩薩。宵のうちに美しく降りた霜が夜明けに消えるころ、根香寺では鐘が鳴り、朝の勤行を営む声が起こる。
- 真言は「おん ばざらたらま きりく そわか」。
- 宝号は南無高祖天台智者大師/南無宗祖根本伝教大師福聚金剛。
- 大師の甥にあたる智証大師が訪れた際、山の鎮守である一之瀬明神に出会い、「この地にある毘沙門谷、蓮華谷、後夜谷に道場を作り、蓮華谷の木で観音像を作りなさい」というお告げをうけたと伝わる。
- 青峰山には人を食べる牛鬼が棲み、弓の名人 山田蔵人高清が本尊に願をかけて退治したと伝わる。高清が奉納した牛鬼の角は、今も寺に保存されている。
- 御詠歌「宵の間の妙降る霜の消えぬれば 後こそ鐘の勤行の声」
- 御詠歌は四国霊場会の札所案内や納経帳などで広く流通し、巡礼の道中で唱えられる。
- 開基は弘法大師、智証大師と伝わる。
- 弘法大師は、五つの山に金剛界曼荼羅の五智如来を感じ、密教修行の地として青峰に「花蔵院」を建立したと伝わる。
- 根香寺は後白河天皇の帰依も厚く、隆盛を極めた。
- 後に高松藩主らによって再興され、このとき天台宗へ改宗された。
参拝の手引き
- 年中行事は霊場会公式サイトを参照。
- 駐車場:あり(無料)
- 電話:087-881-3329
- 納経時間や拝観料は、季節・行事によって変わる場合がある。参拝前に電話または公式サイトで確認を。
- 前の第81番白峯寺から約7.6km。次の第83番一宮寺へ約17km。
- 高松西インターチェンジから五色台方面へ、標識に沿って県道180号線を進むと山門前に着きます。
- 〒761-8004 香川県高松市中山町1506
出典
本文の確認に用いた公開資料と、札所別研究記録に記載された書誌情報です。公開本文のURLを確認できた資料はリンクし、書誌情報のみ確認できたものはその旨を明記しています。

