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四国八十八ヶ所 ・ 香川県(讃岐・涅槃の道場)

第72番札所 我拝師山 延命院 曼荼羅寺

曼荼羅寺まんだらじは、香川県善通寺市にある真言宗しんごんしゅう善通寺派の寺院で、四国八十八ヶ所しこくはちじゅうはっかしょ霊場れいじょうの第72番札所ふだしょです。 山号は我拝師山、院号は延命院。 御本尊ごほんぞんは大日如来だいにちにょらいです。 善通寺市の曼荼羅寺。聖観音立像と笠松大師、西行の昼寝石で知られます。
第72番 我拝師山 延命院 曼荼羅寺 境内
境内(Reggaeman / CC BY-SA 3.0)
第72番

曼荼羅寺

本尊大日如来

おん あびらうんけん ばざらだどばん

御詠歌わづかにも曼荼羅拝む人はただ 再び三度帰らざらまし

香川県・讃岐涅槃の道場真言宗善通寺派
はじめての方へ|この記事に出てくる言葉
本尊ほんぞん
そのお寺がいちばん大切におまつりする、中心の仏さま。
御真言ごしんごん
本尊に呼びかける、サンスクリットに由来する短い聖なる言葉。
御詠歌ごえいか
その札所をたたえ、巡る心をうたった和歌。
縁起えんぎ
そのお寺の始まりや、いわれを伝える言い伝え。
札所ふだしょ
お参りするお寺のこと。四国遍路では四国八十八ヶ所をめぐる。
大師堂だいしどう
弘法大師(お大師さま)をおまつりするお堂。本堂とあわせてお参りする。
奥の院おくのいん
札所の近くにある、もう一つの聖地。旧境内や、大師が修行したと伝わる岩や滝など。
結願けちがん
八十八ヶ所すべてを巡り終えること。「満願まんがん」ともいう。
四つの道場
四国の四県を、心の旅の四段階になぞらえた呼び名。阿波=発心ほっしん、土佐=修行しゅぎょう、伊予=菩提ぼだい、讃岐=涅槃ねはん。

 

  1. 基本情報
  2. 縁起と歴史
  3. 見どころ・伽藍
  4. 信仰と物語
  5. 参拝の手引き
  6. よくある質問
  7. あわせて読む
  8. 出典

八十八ヶ所のなかの位置

徳島県発心の道場1〜23
高知県修行の道場24〜39
愛媛県菩提の道場40〜65
香川県涅槃の道場66〜88
72

八十八ヶ所の道のりで、第72番は 香川県(讃岐・涅槃の道場)にあります。阿波23・土佐16・伊予26・讃岐23ヶ寺のうち、全体では72番目です。

第72番は香川県・涅槃の道場。
大日如来(大日如来像)
「大日如来像」根津美術館蔵 出典: Wikimedia Commons(パブリックドメイン)
札所番号・本尊・所在地

基本情報

札所番号四国八十八ヶ所霊場 第72番札所(香川県・讃岐、涅槃の道場)
寺名曼荼羅寺(まんだらじ)
山号・院号我拝師山 延命院
宗派真言宗善通寺派
御本尊大日如来(だいにちにょらい)
御真言おん あびらうんけん ばざらだどばん
御詠歌わづかにも曼荼羅拝む人はただ 再び三度帰らざらまし
所在地〒765-0061 香川県善通寺市吉原町1380-1
納経時間午前8時から午後5時まで(霊場会の定める全札所共通の時間。納経帳への朱印は500円、2024年4月1日改定)
前後の札所前の第71番弥谷寺から約5.3km。次の第73番出釈迦寺へ約0.5km。
公式サイトhttps://www.mandaraji.jp
霊場会の案内曼荼羅寺|(一社)四国八十八ヶ所霊場会
この寺の成り立ち

縁起と歴史

縁起えんぎによると、創建は四国霊場れいじょうで最も古い推古四年(596)とされます。讃岐の領主である佐伯家の氏寺として創建され、初めは「世坂寺よさかでら」と称していました。弘法大師こうぼうだいしがこの寺を訪れたのは、唐から帰朝した翌年のことです。母玉依御前の仏果菩提ぼだいを祈るためだったともいわれています。大師は唐の青龍寺にならい、三年がかりで伽藍がらんを建立しました。本尊ほんぞんに大日如来を祀り、唐から持ち帰った金剛界と胎蔵界の曼荼羅を安置して、寺名を「曼荼羅寺」に改めました。また、四国霊場の古い案内書には、樹齢1200年を超す弘法大師お手植えの「不老松」も紹介されています。高さは4m足らずですが、直径は17〜18mもあり、菅笠をふたつ伏せたような姿で県の自然記念物にも指定されていました。しかし松食い虫に浸食され、平成14年に伐採されています。曼荼羅寺の近くには「水茎の丘」という丘があり、ここに庵を建てて7年余り暮らしていたのが西行法師です。西行はこの寺に通い、本堂前の平らな石の上でよく昼寝をしていたといいます。この石は「西行の昼寝石」と呼ばれ、今も同じ場所にあります。また、その横には「笠掛桜」と呼ばれる桜の木もあります。西行が都に帰る際、同行者が形見にと桜の木に笠をかけたまま出発したのを見て、「笠はありその身はいかになりぬらんあはれはかなきあめが下かな」という歌を詠んだそうです。

おもな歴史
  • 不老松は平成14年に伐採されています。
  • 詳しい年表は寺伝や公式資料を参照してください。
お参りの前に

見どころ・伽藍

この札所の見どころ
  • 本尊ほんぞんに大日如来を祀り、唐から持ち帰った金剛界と胎蔵界の曼荼羅を安置して、寺名を「曼荼羅寺」に改めました。
  • 聖観音立像平安後期の檜一木造で、香川県有形文化財です。
  • 笠松大師不老松の幹に刻んだ大師座像です。
  • 西行の昼寝石西行が昼寝したと伝わる石です。
  • 聖観音立像観音堂に安置されています。158cmの檜一木造りで、平安後期の作。香川県有形文化財です。四国88カ所記念切手に、この仏様のお顔が描かれています。
  • 笠松大師笠松と呼ばれていた「不老松」の幹に刻んだ弘法大師こうぼうだいし座像です。お遍路へんろさんは笠松大師をさすっては、在りし日の姿を偲んでいます。
伽藍・主要堂宇
  • 聖観音立像・笠松大師・西行の昼寝石(平安時代末期の歌僧・西行が、この寺に通っては昼寝をしていたと伝わる石です)。
  • 唐の青龍寺にならい、三年がかりで建立した伽藍がらん。
  • この寺に通い、本堂前の平らな石の上でよく昼寝をしていたといい、この石は「西行の昼寝石」と呼ばれて今も同じ場所にあります。
奥の院・霊跡
  • 奥の院おくのいん・霊跡の詳細は、寺公式または霊場れいじょう会サイトでご確認ください。
文化財・寺宝
  • OUV特記:善通寺・曼荼羅寺地域の聖域
伝わるもの

信仰と物語

御本尊と信仰
  • 本尊ほんぞんは大日如来です。ほんのわずかでも曼荼羅を拝む人は、その功徳によって、もう二度と三度と迷いの世界へ生まれ帰ることはないだろう。
  • 真言しんごんは「おん あびらうんけん ばざらだどばん」です。
  • 宝号は南無大師遍照金剛です。
伝説・説話
  • 曼荼羅寺の近くには「水茎の丘」という丘があり、ここに庵を建てて7年余り暮らしていたのが西行法師です。
  • 西行が都に帰る際、同行者が形見にと桜の木に笠をかけたまま出発したのを見て、「笠はありその身はいかになりぬらんあはれはかなきあめが下かな」という歌を詠んだそうです。
文学・和歌
  • 御詠歌ごえいか「わづかにも曼荼羅拝む人はただ 再び三度帰らざらまし」
  • 御詠歌は四国霊場れいじょう会の札所ふだしょ案内や納経のうきょう帳などで広く流通し、巡礼の道中で唱えられます。
ゆかりの人物
  • 開基は弘法大師こうぼうだいしと伝わります。
  • 弘法大師がこの寺を訪れたのは、唐から帰朝した翌年のことです。
  • また、四国霊場れいじょうの古い案内書には、樹齢1200年を超す弘法大師お手植えの「不老松」も紹介されています。
訪ねる方へ

参拝の手引き

年中行事
  • 永代経土砂加持法要:春の彼岸入りの日。
  • 星供:冬至、大晦日、節分。
参拝の実際
  • 駐車場:あり
  • 電話:0877-63-0072
  • 納経のうきょう時間や拝観料は季節・行事で変わる場合があります。参拝前に電話または公式での確認をおすすめします。
周辺・遍路道
  • 前の第71番弥谷寺から約5.3km。次の第73番出釈迦寺へ約0.5km。
  • 善通寺インターチェンジから琴平方面に向かって右折し、最初の陸橋交差点を右折して県道48号線を西へ進みます。吉原公民館の信号を左折し、団地の中程を右折して進むと、右手に見えてきます。
アクセス
  • 〒765-0061 香川県善通寺市吉原町1380-1
公式・関連リンク
  • 我拝師山 延命院 曼荼羅寺 公式サイト
  • 四国八十八ヶ所霊場会ページ
  • 霊場会
曼荼羅寺について

よくある質問

曼荼羅寺は四国八十八ヶ所の何番札所ですか?
曼荼羅寺(まんだらじ)は、四国八十八ヶ所霊場の第72番札所です。香川県善通寺市にあり、讃岐(涅槃の道場)の札所に数えられます。正式には我拝師山 延命院 曼荼羅寺と称し、宗派は真言宗善通寺派です。
曼荼羅寺の御本尊は何ですか?
曼荼羅寺の御本尊は大日如来(だいにちにょらい)です。御真言は「おん あびらうんけん ばざらだどばん」とおとなえします。
曼荼羅寺の御詠歌を教えてください。
曼荼羅寺の御詠歌は「わづかにも曼荼羅拝む人はただ 再び三度帰らざらまし」です。ほんのわずかでも曼荼羅を拝む人は、その功徳によって、もう二度と三度と迷いの世界へ生まれ帰ることはないだろう。
曼荼羅寺の住所と電話番号は?
所在地は〒765-0061 香川県善通寺市吉原町1380-1。
曼荼羅寺の前後の札所はどこですか?
前の第71番弥谷寺から約5.3km。次の第73番出釈迦寺へ約0.5km。
曼荼羅寺の納経時間は何時から何時までですか?
四国八十八ヶ所霊場会の定めにより、四国八十八ヶ所の納経時間は全札所共通で午前8時から午後5時までです(2024年4月1日改定。納経帳への朱印は500円)。
平等寺オンラインの関連ページ

あわせて読む

  • はじめての四国遍路|意味・歴史・回り方・作法を一から
  • 四国八十八ヶ所 札所一覧|全札所の本尊・御詠歌・縁起・見どころ
  • 第22番札所 平等寺(阿南市)|このサイトを運営する札所
香川県・讃岐(涅槃の道場)の札所
  • 第66番 雲辺寺
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  • 第84番 屋島寺
  • 第85番 八栗寺
  • 第86番 志度寺
  • 第87番 長尾寺
この記事の拠りどころ

出典

本文の確認に用いた公開資料と、札所別研究記録に記載された書誌情報です。公開本文のURLを確認できた資料はリンクし、書誌情報のみ確認できたものはその旨を明記しています。

第72番 我拝師山 延命院 曼荼羅寺|(一社)四国八十八ヶ所霊場会(公式霊場案内)
mandarajiの公開ページ(mandaraji.jp)
『四国八十八ヶ所霊場先達教典』((一社)四国八十八ヶ所霊場会編・2006年|書誌情報)
宮﨑建樹『四国遍路ひとり歩き同行二人 解説編』第8版(へんろみち保存協力会・2017年|国立国会図書館書誌)
上野進「四国遍路と札所寺院―香川県の札所寺院調査から―」(『四国遍路と世界の巡礼』5・2020年|愛媛大学リポジトリ)
四国遍路総合研究(霊場資料学)(科学研究費助成事業 KAKEN23K20107|研究課題・成果一覧)
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