第72番 我拝師山 延命院 曼荼羅寺

曼荼羅寺
本尊大日如来
おん あびらうんけん ばざらだどばん
御詠歌わづかにも曼荼羅拝む人はただ 再び三度帰らざらまし
はじめての方へ|この記事に出てくる言葉
- 本尊
- そのお寺がいちばん大切におまつりする、中心の仏さま。
- 御真言
- 本尊に呼びかける、サンスクリットに由来する短い聖なる言葉。
- 御詠歌
- その札所をたたえ、巡る心をうたった和歌。
- 縁起
- そのお寺の始まりや、いわれを伝える言い伝え。
- 札所
- お参りするお寺のこと。四国遍路では四国八十八ヶ所をめぐる。
- 大師堂
- 弘法大師(お大師さま)をおまつりするお堂。本堂とあわせてお参りする。
- 奥の院
- 札所の近くにある、もう一つの聖地。旧境内や、大師が修行したと伝わる岩や滝など。
- 結願
- 八十八ヶ所すべてを巡り終えること。「満願」ともいう。
- 四つの道場
- 四国の四県を、心の旅の四段階になぞらえた呼び名。阿波=発心、土佐=修行、伊予=菩提、讃岐=涅槃。
八十八ヶ所のなかの位置
八十八ヶ所の道のりで、第72番は 香川県(讃岐・涅槃の道場)にあります。阿波23・土佐16・伊予26・讃岐23ヶ寺のうち、全体では72番目です。

縁起と歴史
縁起によると、創建は四国霊場で最も古い推古四年(596)とされます。讃岐の領主である佐伯家の氏寺として創建され、初めは「世坂寺」と称していました。弘法大師がこの寺を訪れたのは、唐から帰朝した翌年のことです。母玉依御前の仏果菩提を祈るためだったともいわれています。大師は唐の青龍寺にならい、三年がかりで伽藍を建立しました。本尊に大日如来を祀り、唐から持ち帰った金剛界と胎蔵界の曼荼羅を安置して、寺名を「曼荼羅寺」に改めました。また、四国霊場の古い案内書には、樹齢1200年を超す弘法大師お手植えの「不老松」も紹介されています。高さは4m足らずですが、直径は17〜18mもあり、菅笠をふたつ伏せたような姿で県の自然記念物にも指定されていました。しかし松食い虫に浸食され、平成14年に伐採されています。曼荼羅寺の近くには「水茎の丘」という丘があり、ここに庵を建てて7年余り暮らしていたのが西行法師です。西行はこの寺に通い、本堂前の平らな石の上でよく昼寝をしていたといいます。この石は「西行の昼寝石」と呼ばれ、今も同じ場所にあります。また、その横には「笠掛桜」と呼ばれる桜の木もあります。西行が都に帰る際、同行者が形見にと桜の木に笠をかけたまま出発したのを見て、「笠はありその身はいかになりぬらんあはれはかなきあめが下かな」という歌を詠んだそうです。
- 不老松は平成14年に伐採されています。
- 詳しい年表は寺伝や公式資料を参照してください。
見どころ・伽藍
- 本尊に大日如来を祀り、唐から持ち帰った金剛界と胎蔵界の曼荼羅を安置して、寺名を「曼荼羅寺」に改めました。
- 聖観音立像平安後期の檜一木造で、香川県有形文化財です。
- 笠松大師不老松の幹に刻んだ大師座像です。
- 西行の昼寝石西行が昼寝したと伝わる石です。
- 聖観音立像観音堂に安置されています。158cmの檜一木造りで、平安後期の作。香川県有形文化財です。四国88カ所記念切手に、この仏様のお顔が描かれています。
- 笠松大師笠松と呼ばれていた「不老松」の幹に刻んだ弘法大師座像です。お遍路さんは笠松大師をさすっては、在りし日の姿を偲んでいます。
- 聖観音立像:観音堂に安置されています。158cmの檜一木造りで、平安後期の作。香川県有形文化財です。四国88カ所記念切手に、この仏様のお顔が描かれています。
- 笠松大師:笠松と呼ばれていた「不老松」の幹に刻んだ弘法大師座像です。お遍路さんは笠松大師をさすっては、在りし日の姿を偲んでいます。
- 聖観音立像・笠松大師・西行の昼寝石(平安時代末期の歌僧・西行が、この寺に通っては昼寝をしていたと伝わる石です)。
- 唐の青龍寺にならい、三年がかりで建立した伽藍。
- この寺に通い、本堂前の平らな石の上でよく昼寝をしていたといい、この石は「西行の昼寝石」と呼ばれて今も同じ場所にあります。
- 奥の院・霊跡の詳細は、寺公式または霊場会サイトでご確認ください。
- 曼荼羅寺周辺の霊跡や奥の院は寺伝に記されます。詳細は公式を参照してください。
- OUV特記:善通寺・曼荼羅寺地域の聖域
信仰と物語
- 本尊は大日如来です。ほんのわずかでも曼荼羅を拝む人は、その功徳によって、もう二度と三度と迷いの世界へ生まれ帰ることはないだろう。
- 真言は「おん あびらうんけん ばざらだどばん」です。
- 宝号は南無大師遍照金剛です。
- 曼荼羅寺の近くには「水茎の丘」という丘があり、ここに庵を建てて7年余り暮らしていたのが西行法師です。
- 西行が都に帰る際、同行者が形見にと桜の木に笠をかけたまま出発したのを見て、「笠はありその身はいかになりぬらんあはれはかなきあめが下かな」という歌を詠んだそうです。
- 縁起に含まれる伝承は『〜と伝わる』の語り口で扱うこと。
- 御詠歌「わづかにも曼荼羅拝む人はただ 再び三度帰らざらまし」
- 御詠歌は四国霊場会の札所案内や納経帳などで広く流通し、巡礼の道中で唱えられます。
- 開基は弘法大師と伝わります。
- 弘法大師がこの寺を訪れたのは、唐から帰朝した翌年のことです。
- また、四国霊場の古い案内書には、樹齢1200年を超す弘法大師お手植えの「不老松」も紹介されています。
参拝の手引き
- 永代経土砂加持法要:春の彼岸入りの日。
- 星供:冬至、大晦日、節分。
- 駐車場:あり
- 電話:0877-63-0072
- 納経時間や拝観料は季節・行事で変わる場合があります。参拝前に電話または公式での確認をおすすめします。
- 前の第71番弥谷寺から約5.3km。次の第73番出釈迦寺へ約0.5km。
- 善通寺インターチェンジから琴平方面に向かって右折し、最初の陸橋交差点を右折して県道48号線を西へ進みます。吉原公民館の信号を左折し、団地の中程を右折して進むと、右手に見えてきます。
- 〒765-0061 香川県善通寺市吉原町1380-1
出典
本文の確認に用いた公開資料と、札所別研究記録に記載された書誌情報です。公開本文のURLを確認できた資料はリンクし、書誌情報のみ確認できたものはその旨を明記しています。


