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四国八十八ヶ所 ・ 高知県(土佐・修行の道場)

第34番札所 本尾山 朱雀院 種間寺

種間寺たねまじは、高知県高知市にある真言宗しんごんしゅう豊山派の寺院で、四国八十八ヶ所しこくはちじゅうはっかしょ霊場れいじょうの第34番札所ふだしょです。 山号は本尾山、院号は朱雀院。 御本尊ごほんぞんは薬師如来やくしにょらいです。 五穀の種にちなむ薬師信仰。土佐湾の航海安全を祈った海岸の札所。
第34番 本尾山 朱雀院 種間寺 境内
境内(Reggaeman / CC BY-SA 3.0)
第34番

種間寺

本尊薬師如来

おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

御詠歌世の中にまける五穀のたねまでら 深き如来の大悲なりけり

高知県・土佐修行の道場真言宗豊山派
はじめての方へ|この記事に出てくる言葉
本尊ほんぞん
そのお寺がいちばん大切におまつりする、中心の仏さま。
御真言ごしんごん
本尊に呼びかける、サンスクリットに由来する短い聖なる言葉。
御詠歌ごえいか
その札所をたたえ、巡る心をうたった和歌。
縁起えんぎ
そのお寺の始まりや、いわれを伝える言い伝え。
札所ふだしょ
お参りするお寺のこと。四国遍路では四国八十八ヶ所をめぐる。
大師堂だいしどう
弘法大師(お大師さま)をおまつりするお堂。本堂とあわせてお参りする。
奥の院おくのいん
札所の近くにある、もう一つの聖地。旧境内や、大師が修行したと伝わる岩や滝など。
結願けちがん
八十八ヶ所すべてを巡り終えること。「満願まんがん」ともいう。
四つの道場
四国の四県を、心の旅の四段階になぞらえた呼び名。阿波=発心ほっしん、土佐=修行しゅぎょう、伊予=菩提ぼだい、讃岐=涅槃ねはん。

 

  1. 基本情報
  2. 縁起と歴史
  3. 見どころ・伽藍
  4. 信仰と物語
  5. 参拝の手引き
  6. よくある質問
  7. あわせて読む
  8. 出典

八十八ヶ所のなかの位置

徳島県発心の道場1〜23
高知県修行の道場24〜39
愛媛県菩提の道場40〜65
香川県涅槃の道場66〜88
34

八十八ヶ所の道のりで、第34番は 高知県(土佐・修行の道場)にあります。阿波23・土佐16・伊予26・讃岐23ヶ寺のうち、全体では34番目です。

第34番は高知県・修行の道場。
薬師如来(薬師十二神将像)
「薬師十二神将像」高野山櫻池院蔵 出典: Wikimedia Commons(パブリックドメイン)
札所番号・本尊・所在地

基本情報

札所番号四国八十八ヶ所霊場 第34番札所(高知県・土佐、修行の道場)
寺名種間寺(たねまじ)
山号・院号本尾山 朱雀院
宗派真言宗豊山派
御本尊薬師如来(やくしにょらい)
御真言おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
御詠歌世の中にまける五穀のたねまでら 深き如来の大悲なりけり
所在地〒781-0321 高知県高知市春野町秋山72
電話088-894-2234
駐車場普通70台・大型5台(無料)
納経時間午前8時から午後5時まで(霊場会の定める全札所共通の時間。納経帳への朱印は500円、2024年4月1日改定)
前後の札所前の第33番雪蹊寺から約8.0km。次の第35番清瀧寺へ約15.0km。
霊場会の案内種間寺|(一社)四国八十八ヶ所霊場会
この寺の成り立ち

縁起と歴史

本尾山 朱雀院 種間寺は土佐湾沿岸の霊場れいじょうの一つで、航海と結び付いた縁起えんぎが伝わる。6世紀、敏達天皇6年(577年)に百済の皇子から仏師と造寺工を贈るという勅書が届いた。彼らは用明天皇(在位585〜587年)の時代に大阪・四天王寺の造営に携わり、その帰途、土佐沖の暴風雨を避けて本尾山近くの秋山港に寄港した。海上の安全を祈って約145センチメートルの薬師如来坐像を彫り、本尾山の頂に祀ったという。200余年後の弘仁年間(810〜824年)、弘法大師こうぼうだいしが訪ね、その像を本尊ほんぞんとして諸堂を建て開創した。唐から持ち帰った五穀の種(米・麦・あわ・きび・豆またはひえ)を境内に蒔き、「種間寺」と名付けたと伝わる。天暦年間(947〜957年)には村上天皇(在位946〜967年)が「種間」の勅額を下賜した。土佐藩主・山内家からは広大な寄進を受けた。本尊は国指定重要文化財で、「安産の薬師さん」として底抜け柄杓の安産祈祷が知られる。

弘法大師との関わり

弘仁年間(810〜824年)に弘法大師こうぼうだいしが訪ね、先代の薬師像を本尊ほんぞんとして諸堂を建て開創した。唐から持ち帰った五穀の種を境内に蒔いたことから、「種間寺」と名付けたと伝わる。

おもな歴史
  • 577年頃:百済渡来の仏師・造寺工が暴風雨の難ののち、薬師像を彫造(伝承)
  • 弘仁年間(810〜824年):弘法大師こうぼうだいしが諸堂を建立、五穀の種から寺名(伝承)
  • 天暦年間(947〜957年):村上天皇が「種間」の勅額(伝承)
  • 延宝5年(1677年):手水鉢を建立(町指定文化財)
  • 近世:山内藩主の寄進・堂舎の修築
  • 明治以降:廃仏毀釈の難を経て存続
お参りの前に

見どころ・伽藍

この札所の見どころ
  • 本尊ほんぞん薬師坐像国指定重要文化財、像高約145cm、肉付きのよい威厳
  • 底抜け柄杓二夜三日の安産祈祷、お札を添えて授与
  • 手水鉢延宝5年(1677年)、町指定・町内最古
  • 五穀の種寺名・御詠歌ごえいかの由来
  • 土佐湾の海岸に立つ遍路へんろ霊場れいじょう
伽藍・主要堂宇
  • 本尊ほんぞんは肉付きのよい、どっしりとした薬師如来坐像で、国指定重要文化財。安産信仰の中心となっている。
  • 底抜け柄杓は、寺で柄杓の底を抜いて二夜三日の安産祈祷を行い、お札を添えて妊婦に授ける。無事に安産したのち、柄杓を寺へ納める。
  • 手水鉢は延宝5年(1677年)の建立で、町内最古、町指定文化財。
  • 本尾山頂付近の境内から土佐湾を望める。
奥の院・霊跡
  • 秋山港への寄港と暴風雨の難を伝える伝承地は、本尾山の近くの海岸。
文化財・寺宝
  • 木造薬師如来坐像:国指定重要文化財
  • 手水鉢:高知市春野町指定文化財(延宝5年)
  • 所在地(OUV表):高知市春野町
伝わるもの

信仰と物語

御本尊と信仰
  • 本尊ほんぞん薬師如来は、五穀の実りと大悲を御詠歌ごえいかに詠み、農耕や航海の安全と結び付く。
  • 「安産の薬師さん」として、底抜け柄杓の信仰が続く。
  • 正月三が日と3月8日の御開帳が、年中行事の柱となっている。
伝説・説話
  • 四天王寺の造営に携わった仏師が、土佐沖で難に遭ったのち、薬師像を彫って感謝の祈りをささげたという伝承。
  • 大師が五穀の種を蒔いたという、寺名の由来。
  • 縁起えんぎの逸話は寺伝や地域の伝承として広く語られるが、なかには史実性に学術的な検討を要するものも含まれる。
文学・和歌
  • 御詠歌ごえいか「世の中にまける五穀のたねまでら 深き如来の大悲なりけり」
  • 御詠歌の結句は、極楽・利益・守護など本尊ほんぞん信仰の要点を詠み、参拝の心構えとして唱和される。
  • 境内に句碑や歌碑があれば、巡礼文学・地域文化の層として参照できる(要現地確認)。
ゆかりの人物
  • 百済渡来の仏師・造寺工:薬師像の彫造(伝承)。
  • 弘法大師こうぼうだいし:開創・寺名。
  • 村上天皇:勅額(伝承)。
  • 山内家:土佐藩主としての寄進。
訪ねる方へ

参拝の手引き

年中行事
  • 正月三が日・3月8日:本尊ほんぞん御開帳
参拝の実際
  • 駐車場:普通70台・大型5台(無料)
  • 宿坊:なし
周辺・遍路道
  • 土佐ICから国道56号線を春野町方面へ。土佐電交通の長浜で下車。
  • 前の第33番雪蹊寺から約8km。
  • OUV所在地:高知市春野町
アクセス
  • 〒781-0321 高知県高知市春野町秋山72
  • 088-894-2234
  • 普通70台・大型5台(無料)
公式・関連リンク
  • 四国八十八ヶ所霊場会ページ
  • 霊場会
種間寺について

よくある質問

種間寺は四国八十八ヶ所の何番札所ですか?
種間寺(たねまじ)は、四国八十八ヶ所霊場の第34番札所です。高知県高知市にあり、土佐(修行の道場)の札所に数えられます。正式には本尾山 朱雀院 種間寺と称し、宗派は真言宗豊山派です。
種間寺の御本尊は何ですか?
種間寺の御本尊は薬師如来(やくしにょらい)です。御真言は「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」とおとなえします。
種間寺の御詠歌を教えてください。
種間寺の御詠歌は「世の中にまける五穀のたねまでら 深き如来の大悲なりけり」です。この世にまく五穀の種、その「たね」を名に持つ種間寺。実りをもたらすこの恵みこそ、本尊薬師如来の深い大悲のあらわれなのです。
種間寺の住所と電話番号は?
所在地は〒781-0321 高知県高知市春野町秋山72。電話は088-894-2234です。
種間寺に駐車場はありますか?
種間寺の駐車場は、普通70台・大型5台(無料)です。
種間寺の前後の札所はどこですか?
前の第33番雪蹊寺から約8.0km。次の第35番清瀧寺へ約15.0km。
種間寺の納経時間は何時から何時までですか?
四国八十八ヶ所霊場会の定めにより、四国八十八ヶ所の納経時間は全札所共通で午前8時から午後5時までです(2024年4月1日改定。納経帳への朱印は500円)。
平等寺オンラインの関連ページ

あわせて読む

  • 薬師如来とは|御本尊の意味・経典・ご利益を原典からたどる解説
  • はじめての四国遍路|意味・歴史・回り方・作法を一から
  • 四国八十八ヶ所 札所一覧|全札所の本尊・御詠歌・縁起・見どころ
  • 第22番札所 平等寺(阿南市)|このサイトを運営する札所
高知県・土佐(修行の道場)の札所
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  • 第37番 岩本寺
  • 第38番 金剛福寺
  • 第39番 延光寺
この記事の拠りどころ

出典

本文の確認に用いた公開資料と、札所別研究記録に記載された書誌情報です。公開本文のURLを確認できた資料はリンクし、書誌情報のみ確認できたものはその旨を明記しています。

kochi bunkazaiの公開ページ(kochi-bunkazai.jp)
Wikipedia「種間寺」(日本語版)
第34番 本尾山 朱雀院 種間寺|(一社)四国八十八ヶ所霊場会(公式霊場案内)
『四国八十八ヶ所霊場先達教典』((一社)四国八十八ヶ所霊場会編・2006年|書誌情報)
宮﨑建樹『四国遍路ひとり歩き同行二人 解説編』第8版(へんろみち保存協力会・2017年|国立国会図書館書誌)
上野進「四国遍路と札所寺院―香川県の札所寺院調査から―」(『四国遍路と世界の巡礼』5・2020年|愛媛大学リポジトリ)
四国遍路総合研究(霊場資料学)(科学研究費助成事業 KAKEN23K20107|研究課題・成果一覧)
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