『立印軌』の八千枚供
- 日本語訳
- 菜食して念誦し、その数を十万遍に満たす。一昼夜、食を断ち、そこで大いなる供養を設ける。護摩を修するには、苦練木を用い、その両端に酥をつけて炎に供え、八千枚を限りとする。
- 原文
菜食作念誦,數滿十萬遍,
斷食一晝夜,方設大供養。
作護摩事業,應以苦練木,
兩頭搵酥燒,八千枚為限。- 解説
- 「菜食」は肉や魚を断つこと、「十万遍」は真言をとなえる回数、「断食一昼夜」は丸一日食を断つこと、「大供養」は仏への盛大な供養です。苦練木は儀軌が定める木の名で、日本の注釈書はこれをセンダンの木と説明します。酥は、乳を煮つめて作るバターに近い乳製品です。護摩木は、古い修法書では乳木とも呼ばれます。この四行が、菜食と念誦、断食、そして八千枚の護摩という順序を定めています。



