六波羅蜜全体:六つを一節で定義する
- 日本語訳
- 般若波羅蜜にとどまらない仕方で住し、捨てるところのない仕方で檀那波羅蜜を満たす。施す者、受ける者、そして財物はともに不可得であるから。罪と無罪も不可得であるから尸羅波羅蜜を、心が動じないから羼提波羅蜜を、身心を精進して懈らないから毘梨耶波羅蜜を、乱れず味わわないから禅那波羅蜜を、一切の法に著しないから般若波羅蜜を、それぞれ満たす。
- 原文
以不住法住般若波羅蜜中,以無所捨法應具足檀那波羅蜜,施者、受者及財物不可得故;罪不罪不可得故,應具足尸羅波羅蜜;心不動故,應具足羼提波羅蜜;身心精進不懈怠故,應具足毘梨耶波羅蜜;不亂不味故,應具足禪那波羅蜜;於一切法不著故,應具足般若波羅蜜。
- 解説
- 『摩訶般若波羅蜜経』は、六波羅蜜すべての「完成」を「不可得」という一点に結びつけて説きます。六つの実践は、執着を離れる智慧によって支えられ、一つの道として結ばれています。
- 出典
- 鳩摩羅什訳『摩訶般若波羅蜜経』巻1(大正蔵8、218c)
