はじめに
皆さん、ようこそお参りいただき、ありがとうございます。お伝えしたいことがあります。平等寺の本堂内陣では、常時著作権が発生しています。
不思議に思われるかもしれませんが、実際にそうなのです。
平等寺本堂内陣は、2020年4月26日から始まった「平等寺本堂内陣24時間ライブ配信」とそれに関連するオンラインサービス(以下、「平等寺オンライン」) によって、365日休むことなくコンテンツとして配信され続けています。
そのため、参拝者が本堂内で写真や動画を撮影して公開する際には、平等寺の著作権を侵害しないよう注意が必要です。
また、宗教施設には「信教の自由原則」(日本国憲法)や「礼拝所不敬及び説教等妨害」(刑法)といった法的保護があり、境内での様子を公開する際には細心の注意が求められます。
このため、「参拝者が平等寺の様子をライブ配信したり、動画や静止画をSNS等※1へ投稿し公開する行為」(以下、「参拝者配信」)についてのガイドラインを定めました。
皆様にはこのガイドラインをお守りいただき、参拝者配信が視聴者・参拝者・平等寺の全ての方にとって心地よいものとなるようご協力をお願いいたします🙏
目的
平等寺オンラインは単なる「遊び」ではなく、明確な意図を持って宗教法人平等寺が運営している事業です。
参拝者配信は、方法によってはこの事業の妨げとなったり、著作権法などの法律に抵触したり、各プラットフォームのガイドラインに違反したりする可能性があります。そのため、ここに禁止事項を定め、参拝者配信のガイドラインとさせていただきます。 これにより、参拝者配信が視聴者・参拝者・平等寺の全ての方にとって良好な体験となることを目指しています。
他の参拝者への配慮
- お寺を訪れる方々にとって、カメラやマイクなどの機材は気が散る要因となります。平等寺オンラインでは、外部カメラ以外は参拝者の目につきにくい場所に配置しています。参拝者配信を行う場合は、他の参拝者の方々が皆様の機材に気を取られないよう、ご配慮をお願いいたします。
- 一人で行うライブ配信は、周囲から見ると「独り言を話している変な人」と映ることがあります。この点をご理解いただいた上で、周囲の方々への配慮を心がけながら配信を行ってください。
- 同意を得ていない参拝者を、個人が特定できる形で参拝者配信することはお控えください。これはプライバシー侵害だけでなく、「誰がどのような信仰を持っているかを公表する行為」となり、日本国憲法が保障する信教の自由の原則に反します。宗教に関する情報は特に配慮が必要です🙏
- 参拝者配信によって他の参拝者の祈りや参拝を妨げる行為は、刑法第188条「礼拝所不敬及び説教等妨害」※2に該当する可能性がありますので、十分にご注意ください。
平等寺オンラインの著作権
- 平等寺オンラインとして配信されているコンテンツの著作権は、平等寺に帰属しています。 そのコンテンツを参拝者配信したい場合は、必ず事前に申し出て許可を得てください。例えば、本堂内で行われている法会や護摩供は平等寺オンラインの著作物の一部であるため、これらを許可なく参拝者配信することは著作権侵害となります。
- 平等寺オンラインのカメラやマイクは、意図的に特定の場所に設置され、撮影・録音しています。映したくないものは意図的に映さないようにしています。平等寺オンラインで配信している法会等を別アングルから配信する行為は著作権侵害となるだけでなく、コンテンツの価値を損なう恐れがあるため、事前にご相談ください。
- 平等寺オンラインのコンテンツをパソコンやスマートフォンでキャプチャし、許可なく自分のSNS等に投稿する行為は、「引用(論文などにおいて出典を明記した上で転載する行為)」と認められる場合を除き、著作権侵害となります。各プラットフォームでも禁止行為に定められていますので、短時間の動画や静止画であっても、お控えください。
プライバシー保護
- 寺院および檀信徒のプライバシー保護のため、一般参拝者に公開していない平等寺庫裏内・持仏堂内・納経所内での参拝者配信は例外なく禁止しています。
- 上記以外の場所であっても、平等寺が主催する巡礼ツアーや懇親会などの様子を参加者が配信することは禁止しています。
- 「秘密録音(盗聴)」や「盗撮」した内容を当事者の許可なく公開する行為はプライバシー侵害と名誉毀損に当たりますので、お控えください。例えば、撮影や録音していることを意図的に隠しながら平等寺関係者との会話をライブ配信する行為は犯罪行為に該当します。
- 参拝者配信を行う際は、その行為が周囲の人々の言動に影響を与えることをご理解いただき、皆さんの許可を得てから行ってください。一人でも許可されない方がいる場合は、配信について話し合うか、中止するようお願いします。
おわりに
以上のガイドラインは基本的なことばかりですが、ライブ配信や動画撮影を行っていると、つい忘れがちになることもあります。IT技術の発展により誰でも簡単に参拝者配信ができるようになりましたが、それに伴う責任も軽視できません。ガイドラインを守り、視聴者・参拝者・平等寺の全ての方々が気持ちよくオンラインコンテンツを楽しめるよう、心がけましょう🙏